ファーブル君の妖精図鑑

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ファーブル君の妖精図鑑

  • 著者名:井上雅彦【著】
  • 価格 ¥1,881(本体¥1,710)
  • 講談社(2020/10発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065190333

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内容説明

特別奨学金までもらって進学した美術大学を中退し、母親の地元で働くことになった遠野真亜梨は、移動の電車の中で不思議な青年に出会った。社内の盗難事件の容疑者にされていた彼は、全身黒づくめので、虫眼鏡、虫取り網に胴乱を持ち、昆虫学者ファーブルのような出で立ちだった。刑事から、彼の持ち物であるスケッチブックを間違って渡された真亜梨はそこに記されていた観察記録に目を奪われた。そこには聞いたことのない生き物が、未来の死体の周りでスキップすると書かれていた……。不思議なもの達が生息する村で真亜梨とファーブル君のペアが謎の事件を解決する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

61
タイトルから昆虫がらみの日常の謎解き小説なのかなぁと思いましたが、虫よりも妖精がメインで内容も思いのほかシリアスでした。ファーブル君という愛称の庭師さんとヒロイン真亜梨の過去が見えてきたところでおしまい。続きがありそうな話しですが続編は出てないみたいですね。真亜梨の描く妖精の絵を見てみたいです。2023/06/15

雪紫

53
絵を辞めるつもりで母の故郷に向かう元美大生。そんな彼女は途中の列車で殺人事件に巻き込まれるものの、そこで待っていた出会いとは?文体と妖精の影が不思議で良い幻想ミステリみたいになってるけど、その妖精の絵の描写もあいまって意外と生々しい人間の背景が見えて来る。・・・完全決着じゃないから後々まで引きずりそうだしな。とりあえずあの図書館は常連さん含めて理想のブックカフェ過ぎて行きたくなるし、あの若手刑事さんは噛ませ過ぎて・・・まあ、ドンマイケル。2023/11/24

ひさか

27
メフィスト2018年VOL.2〜2019年VOL.1掲載のものに加筆修正して、2020年10月講談社刊。顔のない薔薇、歌うシメール、湖の精霊たち、燦めく輪の中で 、みえない友だち 、ミチオシエ、みどりの指、の7つの連作短篇。真亜梨の出自や能力の謎がちらちらと各編に出てきて、気になりました。ところどころで、少しずつ明らかになって行くのは、楽しかったです。登場人物達の謎は、出揃ったのか、それとも残っているのかが、気になります。2021/03/07

rosetta

24
★★★☆☆風光明媚な地方の街彩野辺。東京の美大を辞めた真亜梨は母の故郷であるこの地で喫茶店を兼ねた小さな図書館の仕事に就く。店主の甥のファーブル君は人には見えない妖精観察に励む口数の極端に少ない若者。真亜梨は彼の観察レポートを読んで見事に絵を描くことが出来た。次第に打ち解けて行く二人。 ミステリー要素と幻想趣味のバランスがちょうどいいが、最初のうちファーブルの書く物が詩的過ぎ抽象的過ぎて難解でなかなかついていけなかった。二人の生い立ちに関わる大きな謎はとりあえず解決されるがまだ幾らでも続きそうな予感2021/01/15

備忘録

17
美大で挫折を感じ帰郷した主人公と妖精を見ることができます観察記録をつけているファーブル君とが、色々な事件に巻き込まれていき、その都度ファーブル君の妖精観察記録を主人公が絵にすることで事件が解決へと繋がっていく という普通のミステリとも違う毛色のミステリ 主人公とファーブル君の持つ優しさが全体を通して伝わってくる作品2025/04/19

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