内容説明
そこのいるのは、もうひとりのわたし？ ――「わたしなんか、しあわせになれない」そう１４歳の由宇がそう思うようになったころ、自分の姿と瓜二つの由芽が突然現れた。自分とは正反対で奔放な性格の由芽に、振り回されてばかりの由宇。由宇は以前父親から聞かされた、由宇と一緒に生まれるはずだった、双子の姉妹のことを思い出す。切なくも心温まる物語。思春期の揺れる思い！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
15
「ハリネズミ乙女〜」が気になって先にこちらを借りました。中学生のゆうとゆめ、ファンタジーで最後までゆめちゃん？ゆうちゃん？と不思議。「わたしなんか幸せになれないような気がする」からふつうの女の子のようにデートにわくわく出来るようになってよかったです。ゆうちゃんのハートはゆめちゃんのハートなのかな。と考えながら図書館に行く時間になってしまった。2017/04/03
yamakujira
2
ダブルハートってそういうことか。由芽の霊かドッペルゲンガーか、別人格に思春期の葛藤が投影されてるみたいだね。いい年をして、ドラゴンボールの神様とピッコロを思い浮かべてしまったのはトホホな気分だ。ちょうど「サードマン（新潮文庫）」を読んでる途中だったので、おもしろかった。 （★★★☆☆）2014/06/10
shem
2
すらすら読めた｡不思議な設定だった｡最後は少し切なかったけれど､なんだか温かい気持ちになれた｡父娘の絆がどうなったのか､少し気になる｡2012/11/24
さってぃー
1
登録数こんな少ない本ある！？て驚いた。主人公中2でめちゃくちゃ甘酸っぱいやり取りにはきゅんきゅんした。きゅんきゅん恋愛系のストーリーメインではないんやけど、サク読みにはちょうど良かった。いよいよ3月や、、何読も。本屋さん行きたい2024/02/28
川長到
1
ある種の断絶が親子であるために、無根拠に回復できる／されるべきものとされたら嫌だなと思ったが、全くそういうことにならず良かった。特に児童文学作家にこれが見られたら、もう2度と読まないだろう。2021/08/13
