内容説明
王朝びとの都への熱く深い思い。和歌が紡ぐ「歌物語」の典型の2つの古典を道づれに、日本の心を訪ねる! ――和歌が紡ぐ「うたものがたり」の典型、「なにしおはば……」の『伊勢物語』と「男もすなる日記……」の『土佐日記』。2つの古典に浮かび出る王朝びとたちの、「都」への熱く深い思い。けわしい山路や、海の路に、彼らの心をたどる。歌を道づれに、日本の心を訪ねよう。<古典の旅シリーズ『伊勢物語/土佐日記』改題作品>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
44
女流作家による<古典を歩く>12巻で田辺聖子や永井路子の巻は想像できるが、津島さんと古典の組み合わせは異色だと思う。これが抱腹絶倒の珍道中なのだ。自分は古典の教養とは縁がないと言いつつ、いやだからこその"読み"があるのだが、それ以上に「旅とはいい加減なものでなければならない」「思いがけないことが起こり、そこに人生というものを凝縮した形で感じ取れる」(p112)という旅を地で行くのだ。紀貫之の妹の墓を探し回ったり、古典に出てくる場所に踏み入れマムシに追いかけられたり、津島さんがやけに身近に感じられるのだ。↓2016/10/09
たまご
13
ハードカバーを読みました. https://elk.bookmeter.com/reviews/628718592017/03/09
Ayakankoku
10
太宰治の娘である津島佑子が自身の娘と伊勢物語の舞台を訪れるエッセイ。今でいう聖地巡礼。津島佑子の人柄も分かり面白かった。私もいつか伊勢物語の聖地巡礼したい。土佐日記の旅はイマイチ。2020/02/06
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