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内容説明
日本は群島の文明である。それは帰納的(反演繹的)思考、経験主義(反理念・反理性主義)、そして反超越主義などによって規定される。日本に特殊なものではなく、これらの特徴を欧州で最も強く持っているのはイギリスである。群島文明は、大陸の文明を移入しながら、それを島の力で相対化・分解しつつ、風土や文化に合わせて再構成する。さらに日本における群島文明は、「もののあはれ」や「美」という感覚を非常に重視する。大陸文明は、普遍主義・理念主義・本質主義・超越主義などを基盤とせざるをえない傾向を持つ。政権を維持するためにもそれを打倒するためにも、超越的な神・理念・価値を必要とする。日本が理念性・超越性に自己を同一化させてしまうと、戦前のような全体主義となる。東アジア文明の理解のために、必読の一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
36
なんだろう。地政学ならぬ地思想学者?なかなか読ませてくれた。群島文明の、大陸の文明、アミニズムとシャーマニズムの違いなどなど。絶対的な真実とは何かを求めない群島文明の脆さと強さについて知見を得ることかできた。しかし途中でマルクスに飛んだりなんだりとプロットは難解。ぶっちゃけ最初に記載されている韓国の件は蛇足。最後の方ほとんど触れられてないし。2022/07/31
Porco
9
「汎霊論」などのオリジナルの概念を用いて世界の見方を転換させてくれます。著者は真の思想家なのではないかと思います。2022/11/15
tkokon
4
【いのちの考え方】○西洋はなんでもふたつに分けて、一方だけに価値を置く、東洋は違う。○大陸文明は、普遍主義・理念主義・本質主義・超越主義などを基盤とせざるをえない(侵略・略奪・政変のため)○孔子の仁とは、道徳でも人間性でもなく、新しい類型の生命。ひととひとの〈あいだ〉に立ち現われる、美しい〈いのち〉。○「影響力のある国家」とは、個別的な軍事的パワ〈第一の生命〉も、普遍的な理念的パワ〈第二の生命〉も、相手を惹きつける〈あいだ〉のパワ〈第三の生命〉も、すべて強大に具えている主権国家(Kindle)2022/12/31
deerglove
2
思ったより壮大で深い内容の本でした。国家ではなく、群島とか大陸の歴史や有り様に着目する。これが学問的に認知されているものなのかどうかわかりませんし、小倉先生のいわれる<第三の生命>では、あまりにナイーブに過ぎるように感じましたが、最近読んだ「利他の精神」にも通じるものがあるのかもしれないとも思いました。2022/06/30
zuisei
2
地理的な自然環境に基づく文化論。日本を群島の文明と規定する。それはすべてのものに魂が存在するというアミニズムだ。そのれに対して大陸の文明は普遍の存在が中心となる。一神教だ。その分析は考えさせる。孔子が始めた儒教を孟子が完成したと言われるが、両者は性質が違う。孔子はアミニズムに拠った個別主義であり、その思想を道教の道という普遍主義の影響を受けて転換したのが孟子だという。なるほど、孔子には何かとらえ切れないものがある。評価4。2021/01/30
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