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内容説明
「変われない日本」をいかにして変えるのか――。本書は、社会や経済、政治のこれからについて、独立した立場から研究・提言を続ける政策シンクタンクの鹿島平和研究所とPHP総研が共同で進めてきた「新時代ビジョン研究会」の活動をまとめたものである。日本がどのような時代認識の下で、どのような社会を目指すのか、そのためにいかなる変革が求められるのか。20世紀末以降の日本が必要な変革を遂げられずにいるのはどうしてか、日本が新しい時代を築くべく変革を遂げるには何が必要なのか。経営者や学者、アーティスト、改革を実践する自治体の首長ほか先駆者17人と対話を行ない、検討を重ねた末に見えてきた「楕円型社会」という新しいビジョン。私たちはいま傍観者ではなく、1人の実践者、「日本」というチームのメンバーとして新時代へと踏み出すドアの前に立っている。願わくばこの本が、志あるみなさんとともに考え、ともに動く呼び水になることを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
10
400頁超の読み応えのある本。メインは第二部の対話篇=17人の専門家(各分野のリーダー)とのディスカッション。どれも面白いです。第三部では、対話で得られた知見をまとめつつ、これから日本が向かうべき社会として「楕円型社会」を提案していますが…無難にまとめた感が拭えませんね(苦笑)本書によれば「せめぎあう全体を俯瞰し、対立する二つ以上の概念や異なる軸を統合して考え、向き合い続ける、ホリスティックなアプローチが必要な時代に私たちは生きている」そうですが、もっとシンプルにまとめてくれと思うのは私だけでしょうか?笑2021/03/15
lovejoy
0
★★★2022/03/17
アツシ
0
これからの時代は中央集権的な社会から中心が色んな所に点在する楕円形の社会となるべきだという趣旨のもと、新しい社会制度の中心になり得る活動を行っている人達が座談会形式で語ってくれている。 自分の会社で考えてみても、中央集権よりも地域毎にそれぞれの課題に取り組む時代だと強く感じる。2024/09/22
かとたか
0
日本のフロントランナー達18人の対話を新書でまとめて読めるのは、ありがたい。実践者の経験談から知見を得るだけでなく、日本の中にこのような成功譚もあるのかと、モチベーションを上げてくれる。2021/04/29
しょこ
0
なぜこの本を読もうと思ったのか忘れてしまいましたが(これからそれも記録しておかねば、、、)、頭の整理ができてよかった。今の時代を特徴づけるのはダイナミックな「せめぎあい」という捉えが、身近な課題にも適用できてなるほど~です。ここでは4つのせめぎ合いが挙げられています。 「グローバル化と国家の復権」「工業化とデジタル化」「テクノロジーの活用とリスク社会化」「ヒエラルキーとネットワーク」。この「せめぎ合いの時代」には、「向き合い続ける力」が必要。変化や不安定さに向き合い、結論を焦らずに、考え続ける力。2021/01/11