宝島社新書<br> MMTが日本を救う

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍

宝島社新書
MMTが日本を救う

  • 著者名:森永康平【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 宝島社(2020/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299005885

ファイル: /

内容説明

新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界経済が深刻な落ち込みを見せる中、世界各国でベーシックインカムや無制限の金融緩和など、財政政策や金融政策について大胆なものが求められ、実行されている。そんな未曾有の大混乱の最中、MMTという貨幣理論が脚光を浴びている。「MMTとはどんな理論なのか」「いまのコロナ不況に対してどう役に立つのか」を、気鋭のエコノミストが大胆な提言とともにわかりやすく解説する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

55
MMTは、とんでも論なのか。その仕組みをザックリと理解するために本書を手に取った。現状の日本における経済がどのような状態であるのか、そして流行りのコロナと。時代を敏感に捉えているのだろうが、肝心のMMTについては、非常に内容が薄い。興味を持たせようとするのはわかるが、別の新書の方が厚かった。2020/07/16

『よ♪』

53
Modern Monetary Theory ──「現代貨幣理論」。コロナ禍による不況の懸念以前に日本経済は既にコケていた。2019年初頭には景気後退に転じていたが、にも拘らず「財政健全化」を理由に経済的弱者を切り捨て消費増税に踏み切ったのは愚策の極み。MMTは平たく言うと『不況時にはお金をどんどん刷って経済対策すればいい』という考え方。無論、お金を無限に刷ってよいわけではなくルールがある。しかしながら、際限なく貧富格差が広がり続ける"現在の資本主義経済"がこのままでよい筈はない。ブレイクスルーが必要だ。2020/07/23

ta_chanko

16
近年、異次元の金融緩和を続けているが効果なし。行き場を失ったマネーが株に流れているだけ。金融政策の限界が露呈してきている。それにともなって注目を集めているのがMMTに基づく財政政策。税金は財源ではなく、貨幣の価値を裏付けるための仕掛け。日本国への支払い(納税)に支払えるから、皆が安心して使用・交換できる。デフレ・不況期には、財源にとらわれずに国債を発行し、公共事業を作り出すことができる。増税は愚策。2020/08/20

belalugosi6997

12
明示的財政ファイナンスを紹介。国債発行は悪だということである。借金云々ではなく、国債発行は安定的に富裕層へ利払いにより格差拡大を招く(ミッチェル教授)。主流派経済学の批判では金融緩和だけで景気が良くなるなら日本はすでにデプレを脱却しているはずである。一番の読み処は「だったら無税で良いだろう?」に丁寧に答えてくれている。税とは何か、なぜ徴税するのか?財源確保ためではない、真意を示している。MMT支持者はポピュリズムという批判もあるが、格差が開きすぎてその打開策として再分配を求めた理論だと考察する。ベスト著書2020/07/12

Ryosuke Kojika

7
タイトルに比してMMTですべて解決という感じではない。逆に好感。現代貨幣理論というように、MMTは政策ではない。正確にはMMTの提唱者による政策はあるが。資本主義の構造上格差が拡大する。経済政策が「経世済民の政策」であるなら、仮にグローバリズムでも緊縮でも、構造改革でも何でも良い(ことごとく現実はそうではないが)。政策を実行する上で「財源はどこに」という問いを粉砕してくれるMMT。後はどのように格差を是正していくか。政策の主体は政府であり、その足枷となっていた財源論が消失した時、政治家の信念が問われる。2020/07/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15924420
  • ご注意事項

最近チェックした商品