増補 社会原理序説 それでも変わらない根本的なこと

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増補 社会原理序説 それでも変わらない根本的なこと

  • 著者名:阪原淳【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 株式会社dZERO(2020/10発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907623364

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内容説明

『次世代へ送る〈絵解き〉社会原理序説』の増補版。中学生から大人までを対象にした「みんなの哲学書」

ヘーゲルの弁証法的展開をベースにしながら、鋭くもやさしい独自の感性で人類と社会を観察・分析。著者は大学で経済を学び広告会社に入社するも、 地下鉄サリンの被害者となり退社して渡米。 MBAを取得してシリコーンバレーのベンチャーで働き、 映画製作にも携わってカンヌ国際映画祭に参加。 そのかん、膨大な数の文献を読破して哲学を独学。 縦横無尽に展開した半生から見えてきた「社会の根本原理」を示した作品。旧版にアフターコロナを踏まえた新原稿を加え、「正解のない問題集」を付録として添えた。

【著者】
阪原淳
著述家、映画監督、大学講師。1966年、京都府に生まれる。京都大学経済学部を卒業後、電通を経て渡米。カリフォルニア大学バークレー校でMBAを取得しシリコンバレーでベンチャー企業に参加。製作に参加したアメリカ映画「Bean Cake(おはぎ)」がカンヌ国際映画祭短編部門でパルムドールを受ける。大学で客員研究員や講師を務めながら、国内外のチームとともに映画作りを続けている。著書に『サリンとおはぎ』(講談社)、『小さくても勝てます』(ダイヤモンド社)、『直線は最短か?』(YMEH)などがある。

目次

01:社会とは何か 
02:社会はどのように発展していくのか 
03:経済とは何か 
04:四つの階層のコーン 
05:マダルの虎 
06:価値観とは何か 
07:政治とは何か 
08:社会の価値観を作っているのはだれか 
09:社会を変革するのはだれか 
10:仕事とは何か 
11:起業家になろうとする君へ 
12:科学者、技術者になろうとする君へ 
13:大組織で働こうとする君へ 
14:教育、メディア、宗教で働こうとする君へ 
15:政治家になろうとする君へ(1) 
16:政治家になろうとする君へ(2) 
17:世界で一番のトマト 
補遺1:技術はどのように生まれ、浸透するか 
補遺2:四つの階層の変化スピード 
補遺3:会社とは何か 
補遺4:派遣、非正規雇用とムラ社会 
補遺5:ギグエコノミーの本質とは何か 
補遺6:完全情報社会 
付録:正解のない問題集

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

12
世界は円錐形の四層構造。下から自然→経済活動→政治活動→価値観。人間が自然に働きかけることによって技術が生まれ、技術と社会が「弁証法的展開」をすることで社会が発展する。自然は不変で中立。変化の速度は経済活動→政治活動→価値観の順に遅くなる。だから世の中(人々の価値観)が変わるのには時間がかかるし、技術の進歩が妨害・阻害されることも多々ある。ただ、近年はあまりにも技術=経済活動の変化・発展が急速なので、政治活動や価値化の階層にも混乱が起きている。果たして未来はどんな社会に?2021/03/22

しゅー

5
★★『直線は最短か?』で阪原淳さんを知る。同書で著者はマルクス(上部構造・下部構造)と梅棹忠夫『情報の文明学』にヒントを得た四層のコーン(穀物じゃなくて工事現場に立つやつ)で社会の構造を表していた。本書はその四層のコーン(自然環境→経済活動→政治活動→価値観)が詳述されるとのことで、期待しながら読み始めたのだが・・・。これから職業を選び社会に参加していく若者たちを読者として想定しているからか、平易に書かれ過ぎていて私には物足りなかった。巻末の答えがない問題集を自分の頭で考えることで補いなさいと言うことか。2022/05/30

Coders

4
株式会社は投資の「器」なので失敗したら倒産と失業が漏れなくセットで付いてくる。日本型株式会社は「ムラ社会の法律的表現型」だそうで年功序列、倒産などもってのほか。 ムラの掟を明文化しただけなので雇用の流動性など考えもしない。自分たちより立場の弱いもの、派遣・契約社員などは そもそもムラの構成員でないので使い捨て。若いうちに気付いたほうが良い。2021/12/27

復活!! あくびちゃん!

4
うーん…。申し訳ないが、「で?」という感じの本。「そうだよねー」という箇所もあるのだが、例えば、日本での転職の話は「いつの時代のこと?」という内容だし、派遣等の件も「???」。現場を見て書いているのか疑問に思ってしまう。『完全情報社会』の項などは、何をかいわんや。やや残念な本でした。 2021/09/18

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