環境問題の嘘 令和版

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環境問題の嘘 令和版

  • ISBN:9784295200352

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内容説明

【ムダと利権にまみれた対策が地球を不幸にする。まやかしの「CO2削減」に踊らされるな!】

環境問題にはある種の「流行」のようなものがある。その時どきの一番「ウケる」話題が一気に出てきて、それだけが最大で唯一の環境問題であるかのようになってしまう。逆に言えば、後のことは別にたいした問題ではないというような感じになる。上辺だけの環境ブームに警鐘を鳴らし、現代社会の本質に関わる問題を人気の生物学者が説き明かす。

―本文より―
実は、1960年代後半から1980年代の初め頃まで、気象学者たちは地球寒冷化を警告していた。1940年から1970年の30年間で地球の平均気温は摂氏0.2℃ほど下がったので、このまま気温が下がり続ければミニ氷河期が来ると考えても不思議ではない。しかし、寒冷化を人類がコントロールするわけにはいかないので、寒冷化を防ぐ手立てはなく、寒冷化予防が利権になることはなかった。1980年代の後半になり、地球の平均気温が上がり始めると、CO2の人為的排出が地球温暖化の主たる原因だと言い出す科学者が現れ始めた。1988年にNASAの科学者、ハンセンが「最近の異常気象が地球温暖化と関係していることは99%の確率で正しい」と証言したのを機に人為的地球温暖化説は全世界に一気に広まり、これを金儲けのチャンスと捉えた人々は、CO2の削減を錦の御旗に掲げて、膨大な金を動かそうと目論んだのである。

〈本書の特長〉
・環境問題にはびこる嘘を見抜く!
・『ホンマでっか!? TV』出演、評論家としても活躍する池田清彦先生が解説。

〈本書の内容〉
■第一章 環境問題の嘘
■第二章 地球温暖化の嘘
■第三章 エネルギー問題の嘘
■第四章 ゴミ問題の嘘
■第五章 食料問題の嘘
■第六章 人口問題の嘘
■第七章 未来をつくる問題解決策

〈著者プロフィール〉
池田清彦(いけだ・きよひこ)
1947年、東京都生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒業、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授、早稲田大学国際教養学部教授を経て、山梨大学名誉教授、早稲田大学名誉教授、高尾599ミュージアム名誉館長。カミキリムシの収集家としても知られる。著書は『環境問題のウソ』『ほんとうの環境白書』『本当のことを言ってはいけない』『自粛バカ』など多数。メルマガ『池田清彦のやせ我慢日記』を好評配信中。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

62
令和版とあるが、(新型コロナを除き)従来の先生の主張の繰返しが多く新鮮味がない。いつまでダイオキシンや環境ホルモンの恨みに拘るのか! 地球温暖化に対しては、私自身、昔は池田先生の批判に共感していたが、IPCCの第5次報告書(2013年)から考えを改めた。第4次に較べて圧倒的に科学的知見が深まり、もはや懐疑論を差しはさむ段階ではないと感じている。構造主義生物学者として、また哲学者(「生命の形式:同一性と時間」は名著!)として尊敬する池田先生が、ジャーナリズムに利用されているような感じがする出版で、悲しい。2020/12/21

ミッキー・ダック

28
環境問題の嘘 令和版} 著者は早稲田大学名誉教授の生物学者。14年前出版の改訂版。本書で扱われている環境問題は、地球温暖化、エネルギー問題、原発問題、ゴミ問題。食糧問題、人口問題、新型コロナと幅広いが、共通するのは、環境問題とは「金のなる木」=ビジネスとして資本によって作られ、科学的仮説を盾にし国民や政府を騙すペテンだということ。マスコミが加担してあおり、政府が政策や法律に反映して、ビジネスを後押ししていると。一旦流れが出来てしまうと金が動き、科学者さえも研究費のために加担し始めるという悍ましい現実。 2022/01/23

香菜子(かなこ・Kanako)

27
環境問題の噓 令和版。池田 清彦先生の著書。環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓。メディアが報道する内容の中には、環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓が少しは混じってしまっているのかもしれない。でも、全部が環境問題の噓、地球温暖化の噓、エネルギー問題の噓、ゴミ問題の噓、食料問題の噓、人口問題の噓であるというはいくらなんでも言い過ぎだし現実逃避。現実逃避しても環境問題は解決しないから。2021/12/03

kubottar

22
環境問題は時代時代において流行りがあり、今は二酸化炭素削減が錦の旗になっているという説明はわかりやすい。昔、オゾン層を破壊すると言われたフロンガスが禁止されましたが、今それは関係がないことがわかったけど、それに関する仕事はなくなっておらず、利権と化しているという話を聞いて、環境問題も結局はビジネスでしかないと残念な思いが膨らみました。2021/02/15

紙狸

10
2020年10月刊行。新型コロナ流行を踏まえ旧版をリニューアルした。世の中で優勢な意見に異議を唱える。個人的に一番興味深いのは「地球温暖化」を巡る論。▽地球は温暖化している▽その主因は人為的なCO2の増加だ▽温暖化をくいとめるためCO2排出を削減せねばならないーという、一般に流布した説に反駁する。著者が強調するのはデータに基づいて考えよう、ということで、この点は同意できる。少数派の科学者の意見がキチンと紹介されて、多数派と議論して、科学に多少の素養がある国民が判断できればいいのだが。現状は違うな。2021/02/20

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