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内容説明
日本のものづくりの急所はITシステムだ。企画から顧客伝達まで一気通貫するプロセスが実現すれば、もっと魅力的な製品を生み出せる。ものづくり研究の第一人者が中心となって、日本に最適なITシステムを解明。
ITシステムについて初めて問題提起し、進むべき方向を示す。実務家を動員した研究会の成果を書籍化。他社が知りたい改革のノウハウが得られる。
目次
序章 「良い流れ」をつくる統合型ものづくり支援IT--製品開発を中心に
第1章 統合型ものづくりITシステムとは
第2章 コア・コンピタンスとアーキテクチャ戦略
第3章 技術力と顧客ニーズを統合させる商品企画力
第4章 パワートレインのデジタル開発プロセス
第5章 顧客ニーズに対応した事業システム構築のためのIT活用
第6章 3Dを融合した製品開発
第7章 先行技術のすり合わせ開発
第8章 製品開発と設計マネジメント
第9章 生産革新とIT改革の両輪によるトータルプロセス改革
第10章 現場主義とIT経営
終章 グローバルものづくりITシステムの実現へ向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のるくん
1
日本の製造業の高い調整能力をもった「統合型」組織能力と「インテグラル(すり合わせ)型」の製品アーキテクチャが「強み」であり、これを支える「統合型ものづくり支援IT」と、不得手な?「グローバル標準IT」を融合/両立させた「グルーバルものづくりITシステム」への進化を目指すべき。という提言書。果たして一挙両得といくだろうか。(昭和の)教育され勤勉で金太郎飴的組織の「強み」が、失われた(平成の)30年後の現代でも「強み」なのだろうか。事例にもある企画・開発・製造・販売までのIT化だけでは、DXには遠く及ばず。2021/12/04
ide
1
タイトルに惹かれたのだが期待はずれ。事例各社の担当者と思われる方々の意見や感想が口述筆記で羅列してある。いくつか参考になったキーワードは以下。皆に見え皆で使える軽量IT、日本の現場の高いものづくり能力を支えるITシステム、3Dモデルで一気通貫の開発プロセスへ、3D化は開発期間を短くするために導入した、リードタイム削減のためには設計工数が増えるのはやむを得ないと考えている、大部屋で仕事をしたいのだが実際は小部屋で仕事を行うIT技術(3D-CADなど)にて設計をおこなっている。2019/04/28
ILP71
0
日本の製造業の強みであるすり合わせ型の製品開発に適したITとその具体例を出すとともに、それに加えてグローバル標準で普及しているITを両立させ、進化するグローバル統合ものづくりITシステム(GMIS)を提唱している。コンセプト自体に異論はないが、「何故グローバル標準ITを使いこなせていないか」の現状分析が若干弱いように感じた。ここを分析するには日本型経営の変革の要素を入れる必要があるし、現在は(昔から?)そこが課題になっているような気がするが、どうだろうか。2022/06/26