日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化

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日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化

  • ISBN:9784802511780

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内容説明

サービスデザインとサステナブルデザインの世界的リーダー エツィオ・マンズィーニ、待望の初邦訳。

伝統が消滅し、これまで人々の生活を導いていた慣習が消えつつある現在は、誰もが自分の人生(=ライフプロジェクト)を自分自身で選択しなければならなくなりました。つまり、自分の日常や人生の筋書きを、自分でデザインすることになったのです。デザインするということは常に価値の選択であり、意思決定であり、すなわち「政治」です。本書で著者は、そうした政治(政策)を「プロジェクト中心民主主義」という視点で捉えることで、自分がいる場所(ローカル)から世界を変えるソーシャルイノベーションを説きます。そして、私たち一般の市民がいかにデザイン能力を伸ばし、「デザイン文化」として根付かせ、より大きな政治・社会変革に関与しうるのか、その道筋を示します。

目次

用語解説(八重樫 文)

第1章 軽いコミュニティ:液状的世界における社会形態
流動性/開放性/軽さ

第2章 ライフプロジェクト:自律と協働
プロジェクトをつくる/探究する/コラボレーションする

第3章 日々の生活の政治:デザイン行動主義と変化のある常態
行動する/限界を超える/変貌する

第4章 プロジェクト中心の民主主義:アイデアと、プロジェクトのエコシステム
公共財をつくり出す/実験する/参加する

あとがき:デザインの専門家と、デザイン能力の普及へ

(ポストCOVID-19時代における)日本語版へのあとがき

訳者解説(安西 洋之)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふるかわ

1
訳が…2023/12/20

andaseizouki

1
デザインとソーシャルイノベーションの権威である、エツィオ・マンズィーニ先生の本。正直言って内容理解するのが難しいが、ソーシャルイノベーションがどういうものか少し分かった気がした。社会的課題を解決することがソーシャルイノベーションと思われがちだが、そうではなく、どちらというと、コラボラティブにそもそもの現象を疑い、能動的な人たちによって一緒に意味を問い、新たな方法を見つけ、文化を形成していくことが重要であるということである。課題を発見するだけでは文化は生まれない。意味の創出が大切である2022/12/29

ヨシオ・ペンギン

1
抽象的な概念は難しくて読みづらいが、ローカルとネットワークの駆使が事例とともに説明されていて良かった。2021/03/31

KakeruA

1
ソーシャルイノベーションやサスティナブルデザインの第一人者であるエツィオ・マンズィーニ。コモンズや協働的関係などをひきつつ、新自由主義による行き過ぎた個を批判し、デザイン文化の獲得を諭す。注釈にはハイパーローカルなプロジェクトに、ともに参加するためのツール、手法、思想などが多数あるのでひとつずつチェックしたい。2021/01/15

ǝsnɹɐu

0
ソーシャルイノベーションと現代社会のコミュニティの特性について。新しいコミュニティは、複合的で排他的でなく、参加者がコミットメントの度合いを選べる可逆的な性質を持っている。人々は物理的な世界で共に活動し、コミュニティを形成し、そのプロセスで関係価値を生み出す。また、デザインは問題解決と意味づけの両方を統合し、プロジェクト中心民主主義とアフォーダンスの概念を通じて、社会的な変化を促進する。2024/01/02

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