内容説明
公安調査庁の分析官・芳野綾は、武装した中国漁船が尖閣諸島に上陸するという情報を入
手。現場調査官の沼田と事実を追うが国内の関係省庁は否定。しかも沼田に情報を提供し
た「協力者」がスパイの疑いを掛けられてしまう。苦境の中、綾が辿り着いたのは、日本
が未曽有の危機に引きずり込まれる「悪魔のシナリオ」だった。ノンストップ諜報小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
53
公安調査庁の分析官の女性が主人公。尖閣諸島に中国漁船が上陸する計画を掴んだが、なかなか上層部にあげられないまま時間が過ぎて…。フィクションだが、現実にはちゃんと各組織が機能するのか気になった。2021/08/06
まゆっち
9
一気読みしました。息つかせぬ展開。誰が敵で誰が味方か。綾と協力者、現場の調査員、上司のやり取りはスリル満点です。特に自衛隊との絡みがハラハラしました。2020/10/17
Yuri
8
ややこしい話。1回読んだだけでは理解が追いつかない。ある程度間隔を詰めて続けて読んだが、馴染みない業界であり難しかった。2025/03/19
ごんちゃん
7
中国軍が尖閣諸島に上陸、実効支配を目論んでいるという情報を得て、驚天動地、右往左往する人々を描く諜報小説。主人公はあの手、この手で真実を追求するヤリ手の公安調査庁の女性分析官。さて、日中軍事衝突は避けることが出来るのかあ!?時間はせまーる、気はあせーる、緊迫感が半端ない。最後にタイトルの意味が分かって、にゃるほどと納得。コレぞ麻生幾!と思える当たり本でした。潜水艦も出てくるしね〜。Kindle Unlimited2023/07/09
YH
3
面白かった。エスピオナジーって男の世界ってイメージだが、本作の女性主人公は、沢山のおじさん達とやり合い、見事に日本の危機を防いでみせた。騙し利用しあう国際感の諜報活動と、小さなエビデンスを繋げて、真相へ迫っていく分析官の手法、面白かった。2022/05/31