- ホーム
- > 電子書籍
- > 絵本・児童書・YA・学習
内容説明
どんな料理を食べても「まずい」というリスのぼっちゃん。そんなぼっちゃんにおいしく料理を食べてほしいと願うリスの執事は、町で人気のカフェを訪ねました。そして、シェフであるオオカミに頼んで、ぼっちゃんのためにおいしい料理を作ってもらうことになりました。さっそく、ぼっちゃんは、オオカミシェフの自信作を食べてみますが……、「まずい」の一言しか言いません。ショックを受けたオオカミは、どんな料理もおいしくなるという、まぼろしの草を取りに山へ登ることにしました。ところが、途中で岩から落ちてしまい、友達のクマに助けられます。弱っているオオカミのために、クマが出してくれたおいしい料理に感激したオオカミは、そこで大切なことに気づき……。おいしい料理を作るための本当のかくし味とは? 心を通わせて、みんなで楽しく食事をすることの大切さが伝わります。優しい文章とパステルの美しいイラストが魅力の幼年童話。 ※亀岡亜希子さんは、現在は「かめおかあきこ」として創作活動をしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
49
読友さんのレビューを読んで、読みたくなりました。この本には、ほんとうに美味しい料理の秘訣が詰まっています。さいこうのスパイスって、こういうものなんですね。とても優しい気持ちになる本でした。2018/02/24
野のこ
48
良かった!クマくんとの楽しい時間は、そう。探し求めていた◯◯◯◯!飾らないけど美味しいごはん。クマくん素朴で優しいな。オオカミの話し口調は丁寧で働き盛りで優しいお兄さん風。執事っぽいリスの話し口調、好み♬ 表紙の椅子の茶色がリスのぼっちゃんと同化して始め気づかなかったけど いた!可愛い! 挿し絵でオオカミがぼっちゃんを見下ろす図は物語を知らないと間違えしそうでした(苦笑)あえてか⁉︎ イラストは柔らかく優しい色合い。オオカミの頑張ってる様子がすごく伝わってきて、毛並みが揺れ動き出しそうでした。2018/02/12
anne@灯れ松明の火
27
読友さんご紹介で、予約。遠い方で。どんなご馳走を出されても「まずい」というリスの坊ちゃんのために、オオカミシェフが使った”最高のスパイス”とは? タイトルから、ありがちなスパイスを想像してしまった。全くのハズレではないが、もっと素敵な展開と結末だった♪ ふたり(二匹?)以外にも、クマくん、リスの執事がいい仕事をしている。心が満たされる、いい作品。ついでに、お腹も満たしたくなるのが難点?(笑)2018/03/11
ヒラP@ehon.gohon
18
美味しい料理を食べるためには、素晴らしい食材やスパイスだけでは足りないことを知りました。 なるほどの最高のスパイスは、ちょっと違っていましたが、誰もが納得できるものではないでしょうか。 毛並みも悪くなるほどに落ち込んでいた名コックのオオカミ君の、最後の大逆転に拍手拍手です。2017/09/28
遠い日
17
料理を作る時にも、食べる時にも、だいじなこと。材料でも腕でもないもの。作り手と食べる者との間に通う、心。森のカフェのオオカミのシェフが極めたもの。最高のスパイスが心の栄養になる。2015/07/17