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内容説明
今年はじめて実をつけたどんぐりの木は、自慢のどんぐりを食べてもらうことを楽しみにしていました。ところが、どんぐりはまだ青かったため、一口食べたリスに「まずい」と言われてしまいます。そうとは知らず、どんぐりの木は自信をなくし、やがてどんぐりをつけなくなってしまったのです。数年がすぎたころ、1匹のリスがどんぐりの木に家を作ろうとやってきました。すると、どんぐりの木は「リスなんて嫌いだ」と、リスを穴から追い出してしまいます。それでも、このどんぐりの木を気に入っていたリスは、掃除をして、ペンキをぬって……せっせと素敵な家を完成させました。そんなある日、お客のリスたちが「この木はどんぐりをつけないし、つけてもまずいらしい」と言います。それを聞いたリスとどんぐりの木は……。長所も短所も、ありのままの姿を受け入れてくれるリスと出会い、どんぐりの木の心が変化していく様子を描いた心温まる絵本。 ※亀岡亜希子さんは、現在は「かめおかあきこ」として創作活動をしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuki
66
ある出来事をきっかけに心を閉ざし、どんぐりの実をつけなくなってしまったどんぐりのき。数年後、森にやってきた一匹のりすが、りっぱなどんぐりのきを気に入り、無理矢理住み始めるのですが・・・。このりすのDIYが素晴らしい☆☆☆そして、自分の中にビシッとブレない芯を持っているところがまた素敵。りすがどんぐりのきに向かって言った一言に、思いがけずウルウルしてしまいました。丹念に塗り重ねられたいろいろな色がとても美しい~(*´∇`*)2015/12/08
はるぽん🐰道草中🐱
46
あ~なんていい本なんだろう☆「まずい」と森の仲間から噂され、心を閉ざしてしまったどんぐりの木と、そこに住みはじめたリスのお話。自信をなくしたどんぐりの木に、リスは明るくあたたかい言葉、心から思ったことをどんぐりの木に伝えます…とてもジーンときました。どんぐりの木も私以上にジーンときたはず。お互いを想う気持ちが本当に素敵な絵本です♪読んだあと表紙の絵を見てまた、ジンワリきました(#^.^#)2015/05/09
gtn
31
言葉は使い方次第で、暴力にも励ましにもなる。経験上、暴言を吐かれたとき、吐いた相手は無意識な場合が多い。悪意のない残酷さが一番堪える。2019/09/29
たーちゃん
23
ある若いどんぐりの木。その木から出来た青いどんぐりを食べたリスが美味しくない!と言ったことにより、どんぐりを作らなくなってしまいます。そこに現れた別のリスによってどんぐりの木が変化していきます。認められることの大切さ、それが自信に繋がるのですよね。息子は気に入ったようで、読み終わった後に自分で最初からページを捲って絵を眺めていました。2021/07/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
15
とっても良い絵本でした。今の季節にもピッタリ。傷ついて心を閉ざしたどんぐりの木。そこに住み始めた一匹のリスに温かい言葉をかけられ、少しずつ自信を取り戻していくどんぐりの木。子育てと同じですね。褒めて褒めて伸びる。とても温かいお話に読み終わってからの余韻も良かったです。絵もとても優しい雰囲気でした。手元に欲しい一冊です。2015/10/27