ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く

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ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く

  • 著者名:室橋裕和
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 辰巳出版ebooks(2020/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784777823567

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内容説明

新大久保の路地裏は
異国の路地裏へと繋がっている。
この街で暮らし、隅々まで歩き、
人々と出会うことで
浮かび上がる未来の地図。
―――――――磯部涼(『ルポ川崎』著者)

◎人口の35%が外国人! この街には日本の近未来がある。
“よそもの”によって作られ、常に変貌し続ける街・新大久保。
そこで実際に暮らすことになった気鋭のノンフィクションライターが活写した、多文化都市1年間の記録。

【内容】
いま、「新大久保」が大きな注目を集めています。日本を代表するコリアンタウンとして、週末ともなれば身動きが取れないほどの人出となっています。ただ、同時に新大久保は「移民」の街、増加し続ける外国人を受け入れる日本有数の国際都市ともなってきました。この数年、新大久保ではベトナム人、ネパール人をはじめとして、東南アジア、インド周辺、中東、中国などさまざまな人が学び、働き、暮らすようになっています。

彼ら新大久保に生きる外国人は、どうしてこの国のこの街にやってきて、日々なにを思い、日本社会をどう捉え、なにを食べて、なにに喜びまた疑問に思っているのか。反対に、新大久保の日本人たちは、増加し続ける外国人をどう受け止めているのか。新大久保は、今後ますます多国籍化が進んでいく日本の、最前線であり、モデルシティであり、未来の姿といえます。

実際に新大久保に暮らすことになった著者が、新大久保の面白さや問題点、外国人たちの素顔や生活などがわかるエピソードを連ねていくことで、「カオスの街、国際都市」と呼ばれる本当の姿を描いていきます。

【内容】
◆はじめに 僕が新大久保に引っ越した理由
◆第1章 単なるコリアンタウンではない、多民族混在の街
◆第2章 外国人コミュニティを支える商売人たち
◆第3章 新大久保には神さまがたくさん
◆第4章 この街に人生を賭ける外国人たち
◆第5章 外国人が暮らすための「インフラ」とはなにか
◆第6章 オールドカマーとニューカマー、ふたつの世代の韓国人たち
◆第7章 はじめて開催された4か国合同の「新大久保フェス」
◆第8章 「よそもの」たちが紡いできた新大久保の歴史
◆第9章 結婚もビジネスもお祈りも音楽も、なにもかもが多国籍でごちゃ混ぜ
◆第10章 外国人との軋轢、日本人住民の葛藤
◆第11章 コロナウイルスは新大久保の姿を変えるのか
◆第12章 この街の未来を担う子供たち
◆終わりに この街はどこへ流れていくのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

113
もしも家族の都合を考えなくていいのなら、新大久保に住んでみたい。料理なんて作らずに、毎日気ままに外食する。タイ料理、韓国料理、何でもあるし美味しいし。新大久保に移り住んだ筆者の、2020年7月までのルポ。韓流だけでなく、むしろベトナムとネパールの人々の元気さが目立つ。ただ、観光地になり過ぎて、住むには向かない街になりつつあるようだ。最近ニュースで見たけど、韓国行けない人が集まってた。私が独身の頃住んでいた十条も、国際化が進んでいるらしい。結婚しなければ多国籍になった街にいられたのか。ちょっと悔しい。2021/04/17

はっせー

94
新大久保に興味がある人や多国籍地域に興味がある人にぜひ読んでほしい本になっている!この本は著者の室橋さんが新大久保に住んでその地域に住んでいる人やお店の人に話を聞いて新大久保のことを知る本になっている。まず新大久保というと韓国のイメージが強いと思う。だがいまは違う。ベトナムやタイなど色んな国の方が住まれている。要するに日本が今後移民が増えたときにどんなふうになるのかのロールモデルになる地域だと思う。ここでは日本の方と海外の方がどうやって街を発展されるかを真剣に語っていた!ぜひ読んでほしい!2023/01/22

こばまり

61
以前、戸山の区民体育館に通っていたこともあり、今でも時折訪れる好きな街である。立ち並ぶ飲食店が一定の美味しさを保てるのはなぜか。開業のハードルは高くないのか。故郷への送金はどのように等、これまでの漠然とした疑問が氷解した。 2021/03/05

sayan

50
イスラム横丁がある、と聞き、大塚かなと思った。いや新大久保だ、と言われ全く想像ができなかった。川崎市のヘイトデモなど、新大久保が直面する課題がメインかと思ったが、随分異なった。まったく高野秀行的だ。冒頭から岩井俊二のスワロウテイルを彷彿させる多国籍・無国籍世界が広がる。19年~20年春先までを扱った本書は、偶然にその後をNHKが「コロナに揺れる多国籍タウン~東京 新大久保~」で取り上げた。若年層=外国籍:高齢層=日本国籍が半ば固定化し、一体感がないと愚痴り、それでもジモトと言う。この街の磁力に混乱気味だ。2021/01/03

読特

37
韓流だけではない。ベトナム、ミャンマー、バングラデシュ、タイ、インド、パキスタン・・。震災がもたらした多国籍化。その昔は”伊賀者”が住んだ街は変化する。それは国の縮図であったりもする。多様性に適応する行政、保育施設、学校、図書館。盛り上がるフェス。活気あふれる繁華街。・・移民政策は反対。安い外国人労働力は資本家の利潤追求の論理。分断されたコミュニティを乱立させてはいけない。だがらこそ、多様性を理解することが大切。緊縮財政・規制緩和・価格競争。デフレを推進し沈んて行くこの国へ、いつまで憧れてくれるだろうか。2020/12/16

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