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内容説明
「巡査」から「警察庁長官」まで。全ての警察官は11の階級等を与えられる。常に指揮系統を明確にすることで、どんな有事にも乱れなく対処できるようにしているのだ。各階級の任務、配置、処遇は? 昇任試験、人物選考、現場にこだわる職人肌警察官の救済法ほか、「人」だけが財産である警察の昇任の仕組みとは? キャリアがトップに上りつめるまでのルートとは? 元警察官僚のミステリ作家が、30万人を束ねるスゴい仕組み・「階級」の全貌を描きだす。『警察モノ』ファンだけでなく、全組織人必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
26
なんとなくわかっていた気になっていた警察組織を階級順に説明してくれてます。興味深く読みましたが、組織論なので繰り返し感は否めなかったかな。。漫画、ドラマのキャラもある程度から上だと適当なキャラがいないって感じも。2020/11/15
くさてる
22
知っているようで実は知らない警察の階級を懇切丁寧に解説した新書。読み物として面白おかしいというものではありませんが、独特の階級社会の全体像が読み取れて面白かった。出世(階級を上げる)のには、ほぼ必ず試験があるシビアさや、それでも上の階級になっていけば、学科の試験は意味をなさなくなり、人物本位の試験になるあたりがなるほど、という感じでした。知人や家族に警察官がいる方にはすごく面白いと思います(私もそうです)。2020/11/17
シタン
18
巡査(Police Officer)から警察庁長官(Commissioner General)までの11の階級“等”を、制度論と実態論の双方から論じた概説書。制度としての階級を概説した後、個々の階級の「任務と役割」「任用と昇任」「職制と配置」「年齢と処遇」「その他特色」を述べてゆく。著者の(“古野まほろ”名義での)新書はすべて読んでいるが、読むたびにミステリ(特に警察小説)をますます楽しめるようになるのが素晴らしい。 やっぱりフランス国家警察と似てるんだね。あと、夜神総一郎って警視監だったのか……2020/10/07
tetsubun1000mg
16
公安物の「老警」を読んで東大卒の元キャリア警察官僚の経験を生かした小説だなと思っていました。 小説家だけに11階建ての警察官の階級と役職(係長、課長等)を分かりやすく解説する。 県警、警察庁、警視庁などもなんとなくしか分かっていなかったがほぼ理解できた。 このような本を読めて良かったです。 推理小説、警察物、警察ドラマが好きな方はこれを読むと一層楽しめると思います。 実際に組織の中にいて警察組織のトップを現場で見てきた人だけに書ける解説書だと思います。 古畑任三郎が警部補、両津勘吉巡査が巡査長だって。2020/12/04
大先生
15
本当に警察の階級だけを解説した本です。警察の階級は、巡査、(巡査長)、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、警視総監、(警察庁長官)の11段階(括弧付は正式な階級ではありません。警察庁長官は、他庁の事務次官相当)。因みに私が名刺を頂いたことがあるのは警部さんまで。警察署に行っても、それ以上の階級の方が出てくることはないですね。警部補までで全警察官の9割を占めるそうですから当然といえば当然ですね。殆どの警察官は素晴らしい方ばかりですが、たまに横柄な人(特に電話だと酷い)も混じっているのが残念2021/10/08