竹書房怪談文庫<br> 怪談奇聞  ミ狂イ

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竹書房怪談文庫
怪談奇聞  ミ狂イ

  • 著者名:小田イ輔【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2020/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801924079

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内容説明

「お腹とか、肩とか、顎とか、全身に噛んだ痕が付いてて…」
禁忌の儀式、そのおぞましい代償とは――「 み狂い」より

一寸先も恐怖!怪異を引き寄せる小田イ輔の実話怪談、狂怖の最新刊!

怪異を招き寄せる怪談蒐集家・小田イ輔が刻む〈怪談奇聞〉シリーズ第4弾!
●自損事故を起こした夜に体験した異界の恐怖…「その夜の逃げ切り」
●娘が口ずさむ歌に出てくる謎の住所に行ってみると…「紐」
●廃神社で見かけた今にも死にそうな老人の奇怪な正体…「少年と朽ちもの」
●幽霊が見られると噂の旅館への道中で起きた怪事…「幽霊ナビ」
●亡き婚約者と邂逅しようと降霊術を試みた女性の壮絶な恐怖体験3篇…「 み狂い」
――他、数多の怪奇譚を収録。
日常の裏側に潜む彼らはニチャリと口を開け、あなたの首筋を狙っている…!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

234
小田イ輔さんの怪談には怖さとは別に常にとぼけたユーモアがありますね。それから怪異を体験した人が何を思いどう感じたかに力点を置かれて書かれている様で人間性の描写が人気の理由だと思えますね。『知らせ』Oさんの家では虫の知らせとして鏡が漆喰を塗ったように白くなるという。一瞬の出来事で、すぐに元通りになるらしいが、家族の誰かがそれを目撃すると、その日の内に必ず近しい人間の訃報が届く。ある朝、彼女の父が白くなった鏡を見たようで母親に喪服をクリーニングに出しておいて欲しいと頼んだ。亡くなったのは、その父だったそうだ。2022/04/13

HANA

70
実話怪談集。実話怪談を綴る人には、実話怪談の文脈に忠実に書く人と「語り」という形式そのものを生かしている人の二つがあると思うのだが、著者は明らかに後者。それもいい方向に生かしているのは流石というべきか。会話文だけで構成されてるのなんかその最たるものだしね。口調も含めて。内容は奇妙な話系が中心にまとめられている。「風船石の来る夜」とか「江川似の人物」とか怖い中にも諧謔味があって好き。「ちくわを食わされる」くらいになると何が何やらわからず、しばし茫然としたが。やはり著者の怪談ははずれが無く、面白く読めました。2020/10/07

うさっち

21
コロナのせいで対面での取材が出来なくなった著者が様々な理由により死蔵していた話。表紙はかなり怖いですが中身は不思議系の怪談でした。2020/12/16

さりぃ

18
#怪談奇聞 噛ミ狂イ #小田イ輔 KindleUnlimitedで読了。 なかなかじわっと来るものが多かった。 『生まれ変わり』『地鎮祭のあった日』『わからないものを継承』 『空の石祠』『混合供養』『髪狂いシリーズ三作全部』 辺りが良かった。2020/10/31

qoop

12
コロナ禍のため対面取材ができず苦労したという著者。そのため自身で封印めいた扱いをしていた旧聞作を含めて披露した、と。そのせいか、これまでの著書と比べ凶々しさupの感アリ。個人的には〈紐〉のインパクトが印象深い。凶悪でいて同時に著者らしい不条理さも感じさせる、という点で。他には〈現実的理解〉〈江川似の人物〉〈ちくわを食わされる〉などが著者らしいという印象を受けた。2020/10/05

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