扶桑社BOOKS<br> 米中ソに翻弄されたアジア史

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米中ソに翻弄されたアジア史

  • 著者名:江崎道朗/福島香織/宮脇淳子
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 特価 ¥749(本体¥681)
  • 扶桑社(2020/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594086015

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内容説明

中国共産党による各国への共産主義浸透工作は今なお続いている!
大陸に飲み込まれないためにインドシナの歴史から日本人が学ぶべきこととは?
今、気鋭の執筆陣による画期的な真実のインドシナ史


カンボジアに行ってみたら……中共の酷さがわかった!!

東南アジアで現在もっとも中国の植民地化が進み、中国人客があふれているカンボジアを旅した3人の論客がその歴史・政治、ひいては日本と中国について分析と議論を重ね、多角的かつコンパクトにまとめた一冊。

観光客が見学するキリング・フィールド、虐殺博物館。 拷問の限りを尽くされ亡くなった、罪なき人々の断末魔が聞こえるような展示に、クメール・ルージュ(カンボジア共産党)の残虐性を伺い知ることのできる場所である。
こうした残忍な「革命」は、中国とカンボジアだけでなく、当時(1970年代)、世界各地で行なわれた。カンボジアは特に、1958年の大躍進政策から文化大革命(1966年~1976年)の頃の中国とおぞましいほどに似ている。拷問のやり方までそっくりであった。

・文化レベルが高く豊かなカンボジアで、なぜポル・ポト派による大虐殺が起きたのか?
・中共の革命輸出がどのようになされたのか。
・カンボジアだけでなく東南アジアすべてにおいて、華僑・華人がどのような役割を果たしてきたのか。

これらのことをもっと知らなくてはいけないと、著者たちは力説する。それは、決して他人事ではなく、今、日本が直面している出来事でもあるからだ。

米中新冷戦を軸にした新たな国際秩序の枠組みへの転換を伴う激動の時代が幕を開ける、第三次世界大戦前夜ともいえるような不確実性のなかで、今後、日本と日本人が何をすべきか、どんな未来を描くべきかを問う。


第一章 歴史編 現代カンボジアを知るための東南アジア史概説/宮脇淳子
地理に始まり、古代から現代にいたるインドシナ半島の歴史を、カンボジアに焦点を当てて解説

第二章 政治編 カンボジアの反仏独立闘争と日本/江崎道朗
前編:カンボジアの独立運動を助けた日本人、只熊力氏を通して反仏独立戦争を解説。
後編:自己の権力確立だけを画策し内戦を引き起こしたシハヌーク国王の実態を描く。

第三章 国際関係編 中国化するカンボジアのゆくえ/福島香織
カンボジア生まれの華人工作員、周徳高のオーラル・ヒストリーに基づいて、華人視点からクメール・ルージュと中共の関係を考察。中共の革命輸出がどのようになされたのか、東南アジアにおいて華僑・華人がどのような役割を果たしてきたかを解説する。

第四章 鼎談編 中共の暴虐とインドシナの命運

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y田

12
以前にポルポト派について調べていた事があって、その時からもう少し歴史の全体像を見たいと思っていた。大まかなインドシナ半島の歴史とカンボジアの現代史、特にシハヌーク国王について知れたのが良かった。かなりざっくり言うなら、ベトナム、中国 (共産主義勢力)、アメリカ、etc...色々の思惑があって政局として「ほぼ独裁」を選択したけど、デメリットも大きかったと。その流れで表に出てきたのがポルポト派だったんだな。「クメールルージュが悪かった」だけでは見えてこないものがあると言っているが、その通りだなと思う。2020/11/01

sakadonohito

10
3人がカンボジア旅行に行き、今のカンボジアを感じ、それぞれの領域と視点からカンボジアについて言及する。あまり興味が無く、勝手に時代に乗り遅れた国という偏見があったが、ちょっと興味が湧いた。ざっとの通し読みだったが自分には有益だった。カンボジア料理は日本人好みな味付けらしい。ちょっと食べてみたいと思った。2025/01/15

しんさん

2
カンボジアといえば映画「キリングフィールド」を思い出す。シハヌークが元凶だったとは…驚き。ペリー来航以来のアメリカの動向を抜きにして、日本の近現代史を語ることができないのと同じく、アジア諸国は日本の大東亜戦争を抜きにして、自国の近現代史を語ることはできない…あとがきにある「東南アジアにおける日本のポジティブな歴史的役割と今の日本の存在感のなさの対比でした」同感です。中国、韓国も含め歴史事実の検証を望みたい。2021/01/05

ashimotake

0
インドシナの通史を概観できて、ベトナムだけではなくカンボジアやタイもインドではなく中華の影響を歴史的に受けていることがとても分かりやすく解説してある。中共によるクメール・ルージュへの影響や華僑、華人の複雑な立場も大変面白く東南アジア史入門にはうってつけ。2022/02/16

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