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内容説明
「生きてゆくから、叱らないで下さい」(太宰治)、「わがこの虚空のごとき、かなしみを見よ。私は何もしない。何もしていない」(宮沢賢治)など、文豪が人生をはかなみ、社会に唾を吐き、鬱々とさせる言葉には、言いたいことを素直に表現した爽快感があります。本書は、文豪たちの本音ともいえる憂鬱、絶望、悲哀、慟哭に満ちた言葉をすくいとった、ちょっと変わった語録です。文豪があなたの傷ついた心に寄り添い、ソッとなぐさめます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
168
人生においては誰もが悩み苦しむ。それが文豪であればなおさらだらう。なぜ筆を執ったのか、何を残そうとしたのか。自己から生み出される現実に押し潰されてしまう、憂鬱語録集。人間には必ず闇がある。才能の裏は傷だらけである。光に当たろうとしても、人なみの仕合せはむずかしい。時代のせい、社会のせいなのか、墜落する。人生を生き抜くのは非常に困難である。現世ではとても受け入れられない行動や発言が本書に記されている。「悲しい時には桜の花の咲くのを見たって涙が出るんだ」素直に悲哀を表現できないのは、今も昔も形は違えど同じか。2025/02/09
ベイマックス
87
石川啄木と有島武郎は意外だった。島崎藤村も含めて、当時でもダメなんだろうけど、遊郭とか薬とか時代ですね。◎太宰治のネガティブと谷崎潤一郎のサドマゾと佐藤春夫とのやり取りは有名だしね。◎石川啄木の日記は別にして、他のは、小説や随筆の一部を取り出して、特に解説もないなんて。◎夏目漱石の「こころ」や芥川龍之介の「侏儒の言葉」なと再読したい気持ちになった。でも、この時代の小説は読むのに時間掛かるし、積読本も待ってるし…、困ったことです。2020/10/11
キムチ
54
装丁の軽さ、これがドツボのたうち語録集かと皮肉めく入口。夏目、太宰、有島、島崎、谷崎、佐藤、坂口、啄木、宮澤・・日本近代文学史金字塔メンバー。ついこの間的時間にいた人々。ネガティブでも漱石、安吾等は己を客観しており、居直りを感じるのに対し、啄木、太宰、有島らはのたうつ姿が見苦しい。とは言うものの、「本人のみぞ知る」のメンタル世界。こうやって、文字に残され、陽の目を見たとは草葉の陰で悔しがっているか否か。啄木のローマ字日記VS呆れるほど善人の妻節子に仰天。島崎のゲスっぷりは何度読んでも呆れるばかり。2020/08/14
Kurara
49
★2.5 日本の”文豪”ってヤバい人が多いの??しかも並大抵のヤバイではなくかなり”イカれぎみ”な。太宰から始まるところがもう奇天烈ぶりが見えてますよね。石川啄木と島崎藤村はマジで奇天烈でしたね。 #NetGalleyJP 2023/11/14
ももすけ
41
語録だけでは、憂鬱さが分かりにくいところがあったかな。石川啄木の「ローマ字日記」はやばい。奥さんの目から隠す為にローマ字にしたのに、結局、晒されるとは…悪いことは出来ないな。 そして、島崎藤村も悪い男ですわ…2022/08/05




