内容説明
元銀行員だった青野は、歯科医療器具を作る中小企業に再就職した。そして、銀行の儲け至上主義との戦いが始まった。日経平均、外貨を睨み、様々な銀行を相手に経理マンとしての利益を追求する青野。貸せると思えばギリギリまで貸し付け、少しでも業績が落ちれば手を差し伸べないのが銀行だと知りつくしている青野は、粘り強く、日々変わる情勢に対応しながらも、銀行の内部スプレッドを調整させ、0.01%でも金利を下げさせていく。それが正しい経理マンの目指すものと固い信念のもと青野は働き続け――。銀行の内部を知りつくした著者が贈る傑作。どうすれば企業が適正に資金繰りをできるのか、銀行との交渉法が詰まった一冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ひとまろ
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元金融マン、今経理マン。 時代はバブル崩壊後の1994年から。 各取引銀行の担当者との銀行交渉。 企業の財務担当者必見の実用書です。 非常にボリュームありますが骨太な内容で満足です。 小説になってますがプロフィールから推察して 著者の実体験に基づく内容かと思われる。 2012/05/26
腰越ヒロシ
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小説としての評価は別にして、バブル崩壊後の金融機関再編、様々な政治・社会史上の出来事とそれにともなう経済の浮沈、企業内人事や担当者間の感情的軋轢まではらんで資金繰りに奔走する経理マンの物語は同時代を生きた一人として実に生々しい。主人公の会社は中堅ながら業績良好なので知識と情報を駆使して銀行と五分以上に渡り合うが多くの企業ではただ振り回され続けた時代だ。マネタリズムの色が濃いながら経済理論なども巧みに解説され、金融市場史の一種の教科書としても読める一冊でした。2022/08/13




