スターツ出版文庫<br> 未だ青い僕たちは

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スターツ出版文庫
未だ青い僕たちは

  • 著者名:音はつき/フライ
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • スターツ出版(2020/10発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784813709787

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内容説明

雑誌の読モをしている高3の野乃花は、苦手なアニメオタク・原田と隣の席になる。しかしそんな彼の裏の顔は、SNSでフォロワー1万人を超えるアニメ界のカリスマだった!原田の考え方や言葉に感銘を受けた野乃花は、正体を隠してSNSでやりとりを始める。現実世界では一切交わりのないふたりが、ネットの中では互いに必要不可欠な存在になっていって―!? 「なにをするのもきみの自由、ここは自由な世界なのさ」。学校という狭い世界で自分を偽りがんじがらめになっていた野乃花は、原田の言葉に勇気をもらい、自分を変えるべく一歩を踏み出すが―。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

39
雑誌の読モをしている高校生・野乃花が隣の席になったアニメオタクの原田。実はSNSでアニメ界のカリスマだった原田と正体を隠して交流するうちに、だんだん心境が変わってゆく青春小説。窮屈な現実世界では一切交わりがないのに、ネットではいろいろと話すようになって、お互い必要不可欠になってゆく二人。不器用な野乃花が踏み出した一歩を受け止められない原田の劣等感がまたじわじわ来ましたけど、様々な出来事を通してかけがえのない存在として自覚してゆく二人と、けれどそう簡単には変われないもどかしい距離感がなかなか良かったですね。2020/10/14

かっぱ

21
読者モデルの少女とアニメオタクの少年が隣席になるところから始まる物語。誰しも人は仮面を被って生きている。背伸びをして、自分の立ち位置を守ろうとして、そんな呼吸もままならない世界に生きづらさを覚えてる人は沢山いる。だからSNSの中で貫き通した原田の姿勢は見果てるほどに清々しい。誰かの普通が誰かを苦しめる。誰かの願いが誰かを貶める。それと同時に、強がらずに己に正直に生きた姿を認めてくれる世界もあるってこと。自身をがんじがらめにしないためのたったひとつの方法。だから何度だって思う。ここは、自由な世界なのさ2020/10/06

ひぬ

20
読者モデルの野乃花とアニメオタクの原田がSNSを交えて描く青春ストーリー。学校という閉鎖的な環境の中で、野乃花がSNSで自分が被っていた殻を破る過程を描いています。原田くんの拗らせ具合の所為でかなり中盤は進めるのがキツかったですが、最後には彼も自分の行動を見直せて良かったです。野乃花も決して聖人君子ではないけど、二人して一歩を踏み出せて、綺麗に纏まったと思いました。ちょうど読んでいた前作が炎上を重く扱っていたので、SNSをもう少し軽めに扱っていた今作が良い塩梅になりました。2021/03/17

ぽな

15
unlimited対象、フライさんの表紙、読み友さんの感想となんとなく惹かれたので読んだけど滅茶苦茶刺さった…。読者モデルをやってる野乃花と隣の席のアニオタ原田。互いに正反対で交わることなんてないと思ってた2人だが、野乃花は偶然原田の裏の顔・SNSフォロワー1万人を超えるアニメ界のカリスマであることを知る。SNS上での彼の一面に徐々に惹かれていく青春ストーリー。読モとしての自分と忙しさにうまくいかない友人関係に悩む野乃花が孤独であることを苦に思わずに好きを表現している原田に惹かれていく姿に共感しました。2022/12/10

ひろンゴ

11
ボッチアニヲタと読モJKという両極端のキャラが織りなす青春恋愛モノ。ある種のテンプレというか、美女と野獣の現代版というかもはや普遍ではあるものの、現代環境の10代が抱える心情と異性への想いが瑞々しく書かれていた。原田の拗らせ具合と名無しの存在に中盤は進みが遅くなったが、主人公でヒロインである野乃花のタフさに救われた。苦い想いをした鈴木くんだけは新たな恋を見つけてほしいものだ。青春モノが好きな人にはおすすめできる作品でした。2022/07/05

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