集英社オレンジ文庫<br> あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

個数:1
紙書籍版価格
¥638
  • 電子書籍
  • Reader

集英社オレンジ文庫
あの日、あの駅で。 駅小説アンソロジー

  • ISBN:9784086803441

ファイル: /

内容説明

「駅はなにも変わってないけど……。少しずついろんなものがなくなって、なくなったものはもう戻ってこない」(「カントリー・ロード」より)――時が経ち、建物は古び、あのとき待っていてくれた人はもういない。でも駅は色あせない思い出と、新しいドラマを紡いでいく。その駅で降りたら、過去へとつながる物語が動き出す。ノスタルジックで瑞々しい、4つの駅のちょっといい話を集めた珠玉のアンソロジー。

目次

カントリー・ロード ほしおさなえ
クジラ・トレイン 崎谷はるひ
どこまでもブルー 岡本千紘
夜桜の舞 奈波はるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

146
駅に纏わる4つのお話。ほしおさなえさんのカントリーロードに出てくる清瀬駅は行った事ないけどどこか懐かしさを感じるほっこり系。岡本千紘さんは初読みだったけど、母親の愛を感じる感動作で良かった。奈波はるかさんも初読み作家さん。こちらは逆に父親の愛を感じる作品だった。京都駅の大階段はよく行くので情景が浮かんでより良かった。2020/11/22

ばう

70
★★★ 駅は旅立つ場所、帰ってくる場所、様々な出会いの場所。そこではいろんなドラマが起きる。清瀬、鎌倉高校前、下灘、東京と京都それぞれの駅に纏わる4篇の短編集です。下灘駅が舞台の岡本千紘さん『どこまでもブルー』と東京・京都駅の奈奈波はるかさん『夜桜の舞』が良かった。2021/06/09

hirune

67
駅を舞台にした4人の作家さんのアンソロジー。それぞれ温かくも切なく、いい味を出している短編集だと思います。崎谷はるひさんの話は馴染み深い江ノ電が舞台でコロナ禍の現在が描かれて、こんなに先行きが見えないコロナの世の中でさえ悪いことばかりじゃないと思わせて貰いました😃奈波はるかさんの「夜桜の舞」では京都駅に行って大階段を見てみたくなりました。そうだ、京都行こう、って気軽にあちこちへ行ける世界に早く戻ってほしいなぁ☆2021/09/25

ぶんこ

66
駅にまつわる短編集で、行った事があるのは東京駅丸の内北口のみなので、4作目の「夜桜の舞」のみ情景が鮮やかの浮かび上がりました。ただ京都駅の大階段は知らなかったので無性に行きたくなってます。ほしおさんの祖父の蔵書を片付けに行く母を思う気持ちが優しくてジ〜ンとしました。岡本さんの癌で亡くなった母のことづてを伝えに来てくれた円さんと洋海君の自然な関わり方が素晴らしい。おむすびが食べたくなります。最後の能の舞が出来なくなってしまった佳章さんの重しがとれたのが気持ち良い。こちらも無性に能が観たくなりました。2020/12/23

ポチ

61
ほしおさんの作品があったので手にしたが他の作品も良く、前向きに一歩進もうとする姿勢に口元がほころんでいました。下灘駅での塩むすび食べたいなぁ。2020/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16534975
  • ご注意事項