平凡社新書<br> ぼくは縄文大工

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平凡社新書
ぼくは縄文大工

  • 著者名:雨宮国広
  • 価格 ¥759(本体¥690)
  • 平凡社(2020/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582859553

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内容説明

主に石斧を使って古代の丸木舟や小屋を造る「縄文大工」。大航海が行われた3万年前に船を造り台湾から沖縄まで走らせた記録、工夫に溢れた住居の復元などから新たな縄文人像を探る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

53
世の中にこういう人が本当にいるのだなあ、というのが最初の感想。ものづくりに魅せられた一人の若者が、大工修行を通して道具の魅力に目ざめ、石材で木を切り削り、穴開けまでする縄文の「石斧」に出会う。彼はその後、石斧を使って縄文小屋を組み立て、機会を得て古代航海のための丸木舟の製作に挑んでいく。縄文人として登場する彼の姿は、半生を一つ事にかけた自信と共に、縄文人生活の中から生まれ、自然と共にある人間本来の暮らしを体現した「哲学」を象徴しているかのようである。日本人の起源の検証実験に思わぬところで出合い、感激する。2021/09/29

ばんだねいっぺい

38
縄文の建築のことを分かるには、縄文人にならなきゃわからないを実践した人。チェンソーだって、苦労するであろう大木を石斧で切り倒してしまうのだから、尊敬する。丸木舟のプロジェクトにしても、本当にやってみなきゃわからないの世界て、実践の中のヒントから工夫が生まれていくのに感動した。黒曜石のくだりは、やってみたいなとつい思ってしまった。また、例のあれの研究も面白い。2021/08/01

禿童子

35
縄文時代の住居の復元と旧石器時代の丸木舟の再現を行った大工さん本人による説明は貴重だと思う。文化財修復、古民家リニューアルなどで経験を積んだ大工さんが、現代のチェーンソーから石斧に興味を持つに至った経緯が面白い。実際に杉の巨木を石斧で切り倒すのにチェーンソーの90倍の時間がかかる。私も中学生の頃に屋久種子五葉松から建造された丸木舟を実際に見てから丸木舟に興味がある。石斧だけで丸木舟を削り出せることを実証し、台湾から与那国島まで黒潮を乗り切った2019年7月7日の45時間225kmの航海実験の成功は感動的!2020/11/03

たまきら

29
わあ、楽しそう!色々な「作る」に好奇心だけをお供に体当たりしていく楽しいお兄さんのものづくりを楽しく読みました。石斧すご~い!!ところどころ真似したいです。夫はあんまり~。2021/06/29

おはなし会 芽ぶっく 

18
例会 テーマ 【子どもの本の持ち寄り 『楽しい本』】 縄文時代と同じように手仕事で石斧を作り、古代の丸木舟や竪穴式住居を造っている。実際にやってみるところがすごい!テレビ番組の「所さんの目がテン」でもやっていたので、内容がすんなり入ってきました。2021/02/26

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