前島密の構想力 - 明治維新の理念をカタチにした

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前島密の構想力 - 明治維新の理念をカタチにした

  • 著者名:加来耕三
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  • つちや書店(2020/09発売)
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  • ISBN:9784806916703

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内容説明

変革の時代においては、社会の前提条件、現実そのものが著しく変化していく。昨日の常識、習慣、慣例、思い込みが、今日には通じなくなる。一刻も早く、多くの日本人が納得できる形で、時代を回天させなければならない――ここに前島密は、時代の枠組みを見据えた上での“構想力”をカタチにして導いていく。“日本郵便(郵政)の父”と称されることの多い前島密だが、その功績は江戸遷都、新聞、鉄道、電信・電話、教育、運輸など多岐にわたる。本作は、まさに前島密の“大河ドラマ”である。

著者について
歴史家・作家。1958年大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科卒。同大学文学部研究員を経て、著述活動に入る。「歴史研究」編集委員。現在は大学・企業の講師をつとめながら、テレビ・ラジオの番組監修、出演など多方面で活躍している。主な著書に、『幕末・明治の英傑たち』(つちや書店)、『日本史に学ぶ一流の気配り』(クロスメディア・パブリッシング)、『1868 明治が始まった年への旅』『海援隊異聞』『評伝 江川太郎左衛門』(いずれも時事通信社)、『幕末維新 まさかの深層』(さくら舎)、『西郷隆盛100の言葉』(潮出版社)、『歴史に学ぶ自己再生の理論』(論創社)ほか多数。平成30年歴史研究会「歴史大賞功労書」受賞。

目次

目次(一部抜粋)
第一章 “構想力”の基礎 上野房五郎の知識集積時代
好奇心こそが“天祐”につながる/生き方を一変させた「黒船」の来航/書物だけで大砲を造った象山
第二章 成否を決する“構想力”の条件 巻退蔵の幕末の動き
大久保に商戦事業を説く退蔵/龍馬と退蔵をつなぐ伏線/なぜ退蔵は、龍馬を語らなかったのか?/土佐の「地下浪人」岩崎弥太郎/交差した退蔵と龍馬/もしも龍馬が、明治に生きていれば
第三章 “構想力”を伸ばすには 旧幕臣・前島来輔の考え方
帝都を江戸へ、と大久保に建白/明治政府からの出仕命令/若き日の渋沢栄一/渋沢の「道徳経済合一説」/公務に生涯を捧げた男・杉浦譲/新政府の急務で形成された『鉄道憶測』
第四章 次世代へつなぐ“構想力” 前島密が実践した明治維新
四面楚歌の中、駅逓権正に就任/“構想力”による郵政革命/「郵便」造語の由来/切手や料金設定の苦心惨憺/郵便汽船・列車・馬車への構想/伊藤博文と前島の意外な接点/地方の名望家を郵便御用取扱人に/“日通”につながる飛脚屋救済の新事業/念願の国際郵便戦略
終章 “構想力”の伝承 その後の前島密
官営とすべきか、民営とすべきか/苦戦を強いられた電話の創業