法と経済学の基礎と展開 - 民事法を中心に

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法と経済学の基礎と展開 - 民事法を中心に

  • 著者名:細江守紀編著
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  • 勁草書房(2020/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784326504701

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内容説明

わが国は未曾有の少子高齢化社会を迎え、グローバル化、AI化の波に直面するなど、法と経済学の観点から取り組むべき課題が多くある。また民法改正と相まって、消費者問題などの現代的課題や民事訴訟の課題、公共政策また国際取引での対応などが問われている。本書は、この法と経済学の基礎分野と応用分野の研究成果である。

目次

はしがき
 
基礎編

第1章 契約法の法と経済学(I)[細江守紀]
 1.1 法と経済学
 1.2 契約の自由とコミットメント
 1.3 契約法
 1.4 契約問題――情報の非対称性,契約の不完備性,取引費用
 1.5 意思表示(I)――心裡留保
 1.6 意思表示(II)――錯誤
 1.7 錯誤と情報開示
 参考文献

第2章 契約法の法と経済学(II)[細江守紀]
 2.1 債務不履行
 2.2 事情変更の原則
 2.3 契約違反に対する救済
 2.4 アメリカ契約法と効率的契約違反
 2.5 履行利益ルールと信頼支出の効率性
 2.6 損害賠償の範囲と特別損害
 2.7 約定損害賠償
 2.8 継続的取引と契約解消
 参考文献

第3章 不法行為法の法と経済学[池田康弘・細江守紀]
 3.1 不法行為法とは
 3.2 不法行為法の目的
 3.3 過失責任ルール
 3.4 双方注意のもとでの過失責任ルール
 3.5 厳格責任ルール
 3.6 使用者責任
 3.7 製造物責任
 参考文献
 
展開編

第4章 消費者撤回権の経済的合理性[山本顯治]
 4.1 はじめに
 4.2 消費者撤回権の社会合理性条件
 4.3 有償撤回権の合理性
 4.4 無償撤回権との比較
 4.5 法的含意
 4.6 おわりに
 参考文献

第5章 チケット不正転売禁止法の経済分析[座主祥伸]
 5.1 はじめに
 5.2 転売が生じるメカニズム
 5.3 転売の経済学的な評価
 5.4 「不正転売」を防止する方策
 5.5 本当の不正防止のためには柔軟な価格設定を
 5.6 おわりに
 参考文献

第6章 不実表示,詐欺,および消費者保護[後藤剛史]
 6.1 はじめに
 6.2 詐欺あるいは不当表示のデメリット
 6.3 詐欺あるいは不当表示のメリット
 6.4 詐欺あるいは不実表示の抑止
 6.5 おわりに
 参考文献

第7章 情報開示政策と最適責任ルール[境和彦]
 7.1 はじめに
 7.2 モデル
 7.3 自発的開示
 7.4 強制開示
 7.5 最適責任ルール
 7.6 おわりに
 参考文献

第8章 楽観性バイアス,契約不履行の法的救済制度と進化[佐藤茂春]
 8.1 はじめに
 8.2 モデル
 8.3 数値シミュレーションの結果
 8.4 おわりに
 参考文献

第9章 懲罰的賠償と利益吐き出し――消費者詐欺の事例によるサーベイ実験[森大輔・高橋脩一]
 9.1 はじめに
 9.2 懲罰的損害賠償と利益吐き出しの概要
 9.3 法と経済学の観点から見た利益吐き出し型損害賠償
 9.4 アンケート調査の方法と内容
 9.5 調査結果の分析
 9.6 おわりに
 参考文献

第10章 環境問題における拡大責任[後藤大策]
 10.1 はじめに:環境利用権の初期割当とコースの定理
 10.2 賠償責任ルールの役割と限界
 10.3 拡大責任
 10.4 おわりに
 参考文献

第11章 民事訴訟と弁護士費用負担ルールの法と経済学[熊谷啓希]
 11.1 民事訴訟と紛争
 11.2 訴訟と和解
 11.3 弁護士費用敗訴者負担ルールの法と経済分析
 11.4 おわりに
 参考文献

第12章 競争政策の法と経済学[荒井弘毅]
 12.1 はじめに
 12.2 アメリカでの価格マークアップの動向
 12.3 マクロ経済学と市場支配力
 12.4 法と経済学の基盤となる実証的産業組織論
 12.5 反トラスト法の執行
 12.6 おわりに
 付録:競争法の実証分析のために
 参考文献

第13章 行政訴訟の法と経済学的分析[福井秀夫]
 13.1 はじめに
 13.2 公法の意義
 13.3 政府が行政法規等を通じて私人に関与する理由
ほか