角川ソフィア文庫<br> 大相撲史入門

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角川ソフィア文庫
大相撲史入門

  • 著者名:池田雅雄【著者】
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  • KADOKAWA(2020/09発売)
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  • ISBN:9784044005931

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内容説明

神事相撲から現代までの栄枯盛衰、土俵や番付の起源や変遷、雷電・梅ヶ谷・陣幕ほか名力士たちの事績等、日本の「国技」の全てを明らかにする。江戸時代の番付になぜ「横綱」の記載がないのか。土俵はいつから円形になったのか。横綱土俵入りになぜ雲龍型と不知火型があるのか。行司家元の吉田家等が「創作」した故実や巷間流布した言説も鵜呑みにせず、史実や史跡を丁寧に再検証。著者50年に亘る相撲史研究の粋を集めた入門書。

1 歴 史
相撲の始まり/神事相撲/相撲節会/戦国時代の武家相撲/江戸時代の相撲/勧進相撲の禁止令/明治時代の相撲/大正・昭和時代の相撲

2 横綱
横綱の起源/明石志賀之助が相撲の始祖/“綱”は注連縄/横綱土俵入りの“型”について/手数入りとはなんぞや/なぜ雷電は横綱になれなかったか

3 家 元
吉田追風家とは何か/「相撲之御家」京都五條家/謎の式守五太夫/謎の南部四角土俵/土地相撲と大相撲/セミプロの巡業相撲

4 番 付
大相撲番付の変遷/年寄りの起源と変遷/二人の相生松五郎/関脇に落ちた横綱

5 土 俵
土俵はいつできたか/相撲絵画による実証

6 相撲と浮世絵
相撲の浮世絵/奇怪な錦絵の謎解/おかしなおかしな横綱

7 事件・騒動
越後国地蔵堂力士殺し/嘉永の紛擾事件/五大紛擾事件/次郎長相撲三国志

8 こぼれ話
古今珍名・奇名・シコ名くらべ/相撲と芝居/相撲を詠んだ和歌、狂歌

横綱風土記
解説 谷口公逸

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サケ太

21
国技とは。各国で類似の形態をもつスポーツが存在する相撲の歴史をおおまかに辿りつつ、現代に至るまでの様々な変遷が書かれている。相撲の通史というのはなかなかに新鮮。日本の相撲が神事としてスタートした点、奈良末期から始まった相撲節会、室町時代からの中央における沈滞期は、地方の相撲を活性化させ武術として奨励されて、江戸時代に勧進相撲(職業相撲)が始まり、娯楽として浸透する。度々出された相撲禁止令を切り抜けながらも、その立場を確立して現代へと繋げていった。横綱が元々階級とは別のものであったのは驚いた。2020/12/01

サトル

2
大相撲史入門と言いながら読み応えたっぷりの解説書だった。東京両国生まれで大相撲の編纂や研究に長く携わって来た著者ならではの執着が貫かれている。相撲の歴史で言えば、江戸の勧進相撲で制度も整って来て、寛政3年に谷風と小野川に初めて横綱免許が与えられた一方で、横綱免許をものともしなかった最強大関の雷電為右衛門が活躍した時代が華だったのだろうか。それ以降に繰り広げられる家元争いや相撲協会をめぐる騒動については読むのも辛く閉口してしまったが、かつてこうした歴史を都合良くでっち上げてきた歴史こそが大相撲史のようだ。2023/02/05

michi

2
古文が読めないことを初めて後悔した。史料がの引用が理解できたらもっと楽しいだろうに…。 筆者の大事な主張(相撲故実は鵜呑みにしちゃいかんとか)が何度も繰り返し書かれるので、ポイントが頭に入り、相撲史を読み解くコツが見えた。この熱心な研究者をしてもまだ曖昧なことが多い相撲史はこれからも追っていきたい。長い歴史の変遷を追ったことで、今の形が完成形ではなくて、まだまだいろいろなことが起こるであろうな…とことまでは見えたところ。2021/01/30

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