内容説明
『ホンマでっか!? TV』でおなじみの生物学者・池田清彦氏が放つ痛快エッセイ。自粛警察という同調圧力、感染者は徹底的にゼロを求めるリスクゼロ幻想、なんとなく多数派にのる政府と国民……コロナ禍で明らかになったのは日本の過剰な「ことなかれ主義」だった。他人にも自らにも過剰に「自粛」を求める結果が、現在の日本社会の閉塞感とも言える。日本という国が「後進国」になってしまった原因はここにある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
40
共感出来る話、共感できない話それぞれあり。何が正しいのかは著者も言っている通り、自分で調べて自分で判断しよう。2022/08/05
蜻蛉切
37
最近良く聞く著者なので、一寸読んでみた。 まぁ、頷ける事もあれば、頷けぬ事もありといった内容。 この手の本によくあることだが、著者自身は色々考察したり、内容を練ったりする過程があるけれど、それを縷々書き連ねると、売れない(クドくなるから?)から、端折った内容になる。 そうすると、往々にして、読み手が何となく溜飲を下げて終わりということになりがちになる。 手軽に呑める清涼飲料のような本だけど、それ以上でもそれ以下でもないという印象。 世の中の諸々を考えるきっかけとしてはアリな本であるかな?2020/10/28
姉勤
36
表題のカウンターとしての知性ではなく、別のバカ。特に自分が利口だと思って疑わない者の、ご高説の垂れ流しで得るものは無し。と、思えるほどには、自分は多少マシなのかもしれない。弱者無謬、マイノリティであれば全く正しいとする「病気」。それは、長い歴史の中で淘汰されたゆえ、現状マイノリティであるという可能性を疑う、慮ることもお勧めする。そう言いつつ、自身が著者寄りの思考であることは否定し難い。肯定感は少ないが、同調圧に抗し、自粛症候群の大流行の最中の2020年に上梓した、勇気は大いに賞賛しよう。2023/05/02
森林・米・畑
29
内容はすらすら読めて面白かった。 マイノリティ(少数派)になれば色々検証や反論意見を考えねばならず大変だから、マジョリティ(多数派)は何もしなくて楽だから居たがる。マイノリティ思考を持ったり、反対情報に注目することが大事だと説く。そういう意識は今まで持ってなかったので参考にしよう。2020/11/01
まゆまゆ
21
上の言うことをおとなしく聞き、同調圧力に逆らう人を皆でバッシングする、という日本人の情けない感性を批判していく内容。科学的な安全を信用せずに、心理的な安心に基づいて行動する人がマジョリティなために買いだめ騒動といったことが起こる。あまりにひどい出来事も自然現象だから仕方ない、と諦める。自分で考えることを放棄した現代人はもはや家畜化している、との指摘はあながち間違っていないのかも……2020/10/26
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