監視国家―東ドイツ秘密警察(シュタージ)に引き裂かれた絆

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560049730
  • NDC分類 936
  • Cコード C0036

内容説明

ベルリンの壁を越えようとした少女が歩む茨の道、旧体制に固執する元シュタージ幹部の本音など、世界が絶賛した、魂を震わす渾身のルポ!英国の優れたノンフィクション作品に授与されるサミュエル・ジョンソン賞受賞。

目次

一九九六年冬、ベルリン
ミリアム
ボルンホルマー・ブリッジ
チャーリー
リノリウムの館
シュタージ本部
連中の臭い
止まない電話
語るべき話を持たないユリア
イタリア人ボーイフレンド
N少佐
リプシ
フォン・シュニ
それだけイヤな思いをする
クリスティアン氏
社会主義ドイツ人
線を引く
プレート
クラウス
ゴルムの町のボック氏
パウル夫人
取引
ホヘンクロンハウゼン
ボーンザック氏
二〇〇〇年春、ベルリン

パズルをする人たち
ミリアムとチャーリー

著者等紹介

ファンダー,アナ[ファンダー,アナ][Funder,Anna]
1966年、メルボルン生まれ。国際弁護士、ラジオやテレビのプロデューサーとしても活躍。1997年にポツダムにあるオーストラリア・センター所属の作家。現在シドニー在住。『監視国家―東ドイツ秘密警察(シュタージ)に引き裂かれた絆』がサミュエル・ジョンソン賞受賞

伊達淳[ダテジュン]
1971年生。関西学院大学商学部卒業。東京外国語大学欧米第一課程卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Nobuko Hashimoto

11
著者はオーストラリア出身、シュタージの被害者や、元職員、協力者に直接話を聞いて本書にまとめた。当事者の証言は非常に生々しく臨場感に富む。執筆の96年当時はベルリンの街も人の生活もまだ混乱し、荒れている様子。私はこの夏初めてベルリンに行ったが、すっきりと開発された明るく整った街としか思えなかった。が、当事者にとっては、その後も人生は連続している。とりわけ被害にあった人にとっては何も終わっていないのである。本書執筆からさらに10年が経った。ここに登場した人たちの人生はその後どうなったのだろうと思う。 2016/08/16

4
「禁止だとは言っていません。あなた方は存在しないと言ったのです。」国民の7人に1人がシュタージ或は内通者、対人口比でKGB・ゲシュタポを越える歴史上類を見ない監視網を構築した旧東独は原題である「STASILAND」そのものだった。ハッタリをかまして当局側に反抗したロックスターの話も痛快だが、ベルリンの壁創設に携わった元製図担当者のエピソードが秀逸。父の代から自分たちの運命を翻弄してきた組織に仕えるしかなかった男が、自らの尊厳をかけて安っぽいプレート死守する。ささやか過ぎる抵抗なのに、感動を覚える。2011/12/03

v&b

1
甘さもあるが。保留2018/07/07

ハヤブサの竜

1
意外に密告者を拒否しても罰がないのは驚いた2014/01/12

Sensyuraku

0
被害者だけじゃなくて結構な元シュタージ大物にまでインタビューしてる貴重な本。反体制派にスパイを潜り込ませすぎて、反体制派が実際以上の大きな組織になったとか、ブラックジョークが過ぎる。テッテ的にやるのがドイツ流なのか?オススメ。2023/12/23

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