幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

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幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―

  • 著者名:高野秀行【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 新潮社(2020/09発売)
  • 梅花ほころぶ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/9),新潮社文字ものほぼ全点 ポイント増量フェア(~2/13)
  • ポイント 950pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103400721

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内容説明

アジア辺境の納豆の存在を突き止めた著者が、今度は、IS出没地域から南北軍事境界線まで、幻の納豆を追い求める。隠れキリシタン納豆とは。ハイビスカスやバオバブからも納豆がつくられていた!? そして、人類の食文化を揺るがす新説「サピエンス納豆」とは一体。執念と狂気の取材が結実した、これぞ、高野ワークスの集大成。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

144
納豆の研究書として遂に世界最高峰。日本人は外国人を見ると「納豆食べられる?」と嫌がらせのように聞くが、なんと西アフリカの広範囲で納豆を食べる。稲作もするのでアフリカ人も白いご飯に納豆である。納豆は大豆以外からも作られる。西アフリカに自生するパルキア、ハイビスカスの種、なんとバオバブの種も納豆として食べられている。辺境食になりやすい納豆だが、韓国では地域差なく食べられる。これは韓国の醤油や味噌が、麹菌と納豆菌両方で発酵させるので調味料とともに広がったから。高野さんも大人になりここまで熟成されるとは。2020/09/27

ジュール リブレ

109
朝ごはんの友、納豆を追って世界を駆け巡る?実はアジアにもアフリカにも納豆はあったのだ。それも大豆だけでなく、ハイビスカス納豆や、星の王子さまの描いたバオバブ納豆までも。作中に出てくる健ちゃんは動画でも見られるとのこと。ナイジェリアのTVコマーシャルもなかなか。各国とも自分の国の納豆が一番美味しいのだ。怖いもの見たさで一度食べてみたい。https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/features/report/035.html2020/09/23

さつき

85
『たくさんのふしぎ』『謎のアジア納豆』と読んできて今回はとうとうアフリカ納豆!!大豆でない原料を使っていたり、ますます謎ばかりで面白い。納豆が食べられている地域がイスラム過激派の活動域と重なっているため、取材自体も難航する中バオバブ納豆に出会えた時は感動しました。韓国のチョングッチャンも初めて聞きましたが美味しそう。ラストには世界中で集めた納豆から採取した納豆菌ワールドカップまで開催していてびっくりです。読みながら無性に納豆が食べたくなりました。2022/01/25

booklight

61
ノンフィクション作家としての練り上げられた力を感じる。納豆という超身近なテーマでも、アフリカの危険地帯(ISがうようよ)までいって、ぎりぎりの取材をやってきてしまう現場力、鍋を振るう主婦から大学教授まで、王様から幼馴染まで幅広い人種とも仲良くなれるコミュニケーション力(言語マニア)、そして納豆の起源やその範囲、納豆とは、という根源的なことまで掘り起こして最後は納豆W杯や納豆パンゲア大陸まで話が広がる発想力など、これだけの力を持っていれば、面白くないわけがない。円熟味さえ感じる筆致にずっとうなっていた。 2021/07/22

pohcho

60
納豆の旅第二弾。今回はアフリカと韓国。セネガルが美食大国というのも初めて知ったがブルキナファソのごはんがすごく美味しそうで驚いた。韓国のDMZ(非武装地帯)の話も興味深い。納豆菌ワールドカップも楽しかった。食をテーマにした辺境旅ものとしても楽しいし、出てくる人も面白いし(幼なじみの健ちゃんが好き)知られざるアフリカや韓国の文化は興味深く、学術的な面白さまであり。とても素晴らしい(スンバラしい?)本だった。世界納豆探求の旅はこれで完結とのことだが、もう少しゆるめの趣味の納豆旅本もいつか出してくれたら嬉しい。2020/09/29

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