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岩波新書
パスカル

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  • サイズ B40判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004120216
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0300

出版社内容情報

現代人の不安と焦躁の底にひそむものは何か.世界を客観的に把握し,冷静に見つめながら,同時に人間存在そのものを問いつめる現代人の内心の叫びに応えるのはパスカルの言葉である.科学者としての鋭い眼で社会と政治を厳しく批判しながら,それを支えるものとしての信仰を告白することにより,彼はわれわれの生の強力な助言者となる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

39
旧字体。人間は一本の葦。自然のうちで最も弱い葦。しかし考える葦。人間は自分が死ぬこと、宇宙が力で自分にまさることを知っている(3頁)。科学的認識と技術進歩が必ずしも善を教えぬ。幸福も約束しない(10頁)。彼は虚飾をきらう真実の美的生活者であった(82頁)。病弱で早く老けていた(85頁)。力のみで正義なくば圧制、不正。正しい者を強くあらしめるか、強い者を正しくあらしめるかしなければならなかった(180頁)。人間の偉大と悲惨:人間は悲惨であるが卑しくなくて偉大。逆に、偉大だが幸福でない(183頁)。2016/01/12

kenitirokikuti

7
図書館にて。1953年刊行の古い岩波新書である。この時代だと、近世フランス思想は史的唯物論前史といったところだろうか? 革命前のフランスについてはちょっとお留守だったので、よい復習になった。2021/02/13

amanon

7
新書版と侮って手に取ったが、想定外の難物。基本評伝という体裁だが、パスカルの哲学だけでなく、数学、そして特にキリスト教神学への言及がかなり見られるため、このあたりの知識がない人には、殆ど理解不可能だろう。それに加えて、パスカルが巻き込まれた神学論争には些か辟易させられた。このあたりも、当時の時代背景の知識がないと理解困難。それだけ昔の親書のレベルが高く、教養のある人が多かったということか?これは、今時の哲学科の修士生がやっと理解できるレベルではないか?とりあえず『パンセ』を読む気になったのが収穫か?2018/11/24

4
当時の状況や論争も詳しく紹介されている。ただやっぱり、キリスト者の根本の感覚はよくわからない。2021/08/29

hryk

1
これは名著。2024/01/30

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