内容説明
幻冬舎創業期を支えた元ベストセラー編集者山口ミルコ、ボスとの出会いから別れまで――。「会社は幻?」「会社を愛して頑張る――それ一本でやってきた、そんな社員はもういらないのだろうか」「なんで会社をやめたのか?」……〈会社ラブ〉をつらぬいたカンパニーウーマンの終焉。これはあなたの物語。同時代を生きた女性たちの発言を織り込みながら自らの会社人生を綴る、異色のストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨータン
13
そうそう、バブル期の会社って、そうだったなといろいろ思い出しました。あの頃のOLって、社員全員分のコーヒーの好み覚えて、10時、15時にコーヒー出していたよなと。今だとそんなことする暇あったら、もっと生産性のあることしろと言われるよね。2022/05/30
縁側
8
面白く読みました。著者の一学年下になりますが、短卒なので社会人になったのは著者より早くなります。四大卒なら雇用機会均等法の影響が大きかったのでしょうが、高校時代は就職考えるなら短大と言われた時代でした。短大→腰掛けOL→結婚退職が一般的でしたし、疑問にも思わない時代でした。著者や著者がインタビューしたのはご立派な経歴をもつ女性達ですが、当時もっとも一般的だった今の主婦の声も聞きたかったです。でも本が成り立たないか。人生、結婚後の方が長かったというのが今思う事です。2021/04/10
りょう
6
平成元年就職組で、カドカワから幻冬舎の立ち上げに関わって、彼らと一緒にずっと仕事してきた方が、同年代の働く女性にインタビューしながら、あの時代を描こうとした意欲作。話があっちこっちいって、彼女自身の迷いや転機もあり、時代を描きたいというのが必ずしも成功してるとはいえないかもしれないけど、同時代働いて生きていたあたしには、少なくとも遊んでばかりいた記憶をいうひとの話よりずっと共感できたし、セクハラパワハラいっぱいな時代の癖に女性のなんとか、とかいってうかれていたのも描かれていて面白かった。2020/12/30
Mc6ρ助
6
『気づけば50代に突入し、会社勤めであれば定年までおよそ10年、長く見積もっても5年、というところまで、きた。「働けるのもあと10年、5年……? これからどうやって働くかね? 私いつまで働けるんだろう? そうみんな考えると思うんですけど……。(p60)』いやいや、人生100年時代、70、80までも働いてもらわないといけませぬ!石油ショック以前を知る田舎出の爺さまにはジュリアナ東京で扇を振っていたお姉さま方は想像の彼方なのだけど、失われた30年を突っ走った経験は共有しているのかも知れない。2020/10/31
hitotak
5
花形女性編集者が派手に遊び回ったバブル期の思い出話かと思いきや、雇用機会均等法後に就職した女性達へのインタビューと、著者の会社員時代が書かれている。天職と思われる位仕事が充実し、尊敬できるボスの下で夢中で働く日々が、突然のサブプライムショックで退職、直後のガンとの闘い…と波乱に富んでいるが、冷静に過去の自分を客観視している。時代の流れや景気、世代交代等、本人の意思とは関係なく仕事も地位も変わっていく会社員の有りようについて考えさせられた。しかし給与ダウンが告知なく行われるって株式上場企業とは思えないなあ。2021/08/14
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