内容説明
唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長篇心理サスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
55
95年の作品。小池さんらしい雪で閉ざされた別荘地が舞台。登場人物が少ない密室劇。女4人の感情のぶつかり合いと歪んだ恋愛感情。悪女を描かせると小池さんはやはりピカ一だと思う。2021/01/22
えみ
49
透き通るような気品と優美をまとった華やかさ、余韻を残した香りの中に隠された色気。誰にも踏み荒されない女たちの百合の花園。唐沢慎介という主の元に集まりし息子たちの3人の嫁と後妻の連れ子。女性4人は慎介の手で大切に守られている百合の花。裕福で波風立たない穏やかで仲睦まじい家族。誰もが羨む理想の家族。…それなのに何故?その一言で、その一日で、その一瞬で花朽ちた。慎介が愛でた百合と、唐沢家に根付いた女たちの心の奥底まで届くような深い芳香に秘められた意味。恐れ嘆き憎しみ愛し狂わされた地獄の果て。真実はずっと残酷だ。2026/01/29
momi
49
事故で夫を失った未亡人が語る…百合の咲き誇る「唐沢家」でおきた出来ごと…。静かに語られているのに…その静かさが逆に怖く…ざわざわと落ち着かない気持ちになる。 義父が愛した山百合…。 雪で閉ざされた山奥の別荘で…不穏な空気が流れ始め…濃厚で親密な関係が崩壊していく…。繰り返される愛の言葉…愛してるって言葉に疑問をもつ…。 匂いだつような濃密な関係がそうさせて悲劇をうんでしまったのか…。雰囲気で読ませる大人のサスペンスです! 2020/09/30
coolgang1957
40
小池真理子さんは、ずーっと前に何かを読んだはず。直木賞受賞作かもやけど、それ以来かなぁ🤔やっぱりちょっと苦手やねんな🤨この本も変わった家庭環境で複雑な恋愛感情を出してるから、そういうとこがオッチャンには合わんのでしょう😓最後はもっとどんでん返しがあるかと思ったけどなぁ😅2020/10/12
なっち
37
1995年に中公文庫より刊行されたものを新装版として双葉社より刊行。まだ読んでいない昔の作品だったので購入。小池ワールド満載といったところです。誰からも愛される義父と唐沢家に嫁いだ嫁3人。義父の再婚相手の美しい連れ子。このメンツで何か起こらないわけがない!非常に楽しめました。2020/09/23
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