加門七海の鬼神伝説

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加門七海の鬼神伝説

  • 著者名:加門七海【著者】
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 朝日新聞出版(2020/09発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022758507

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内容説明

過ぎると言っても過言ではない“鬼”への愛が止まらない!! 加門七海が“鬼”への愛を語りつくす。鬼界のヒーロー酒呑童子を称え、朝廷の犬・源頼光と四天王の悪行をさらす、愛と怒りとイチャモンだらけの歴史ミステリーエッセイ。大幅加筆あり!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

102
加門さんの鬼に関するエッセイ集です。鬼について加門さんはかなり愛着を持っておられるようです。最初の酒呑童子などでは、対峙した源頼光などを悪者視しています。これから読もうと思っている今村翔吾さんの「童の神」と同じような気もします。その他の鬼についても結構詳しく調べれていて今後の参考になりそうです。2022/12/15

たいぱぱ

86
予想外の面白さ!特に後半は鬼、土蜘蛛と蔑まれた先住民の闇の歴史書。まず表紙に「鬼じゃねえやん!悪魔だよ!堕天使ルシフェルだよ!」と突っ込む。鬼を実在する古典資料と共に語る本作。美しき鬼への愛を隠しきれず、全編を通して酒天童子(今村翔吾さん「童の神」でお馴染み)を討った源頼光達をこき下ろす様に爆笑。三浦しをんばりの妄想家だね!三重の鬼にして絶世の美女・鈴鹿御前の事はよく知らなかったので興奮しましたね〜。妄想も面白いが、古の伝承が五行陰陽と深い関係があるなんて勉強になったし、闇の歴史は学校で教えるべきだよ!2021/01/25

☆よいこ

77
表紙が非常に耽美ふくつしい。鬼が大好きな著者の推し語り。多くの古典資料から独自目線で鬼を擁護する▽[一之巻:酒天童子]安倍晴明66歳、源頼光39歳。頼光ディス厳しいw[二之巻:茨木童子]酒天×茨木か[三之巻:鬼女紅葉]第六天魔王に祈り生まれた呉葉[四之巻:鈴鹿御前]最強の鬼の女王。旦那は坂上田村麻呂[五之巻:大江山 再び][六之巻:土蜘蛛]頼光再び[七之巻:北の鬼たち]悪路王と阿弖流為[八之巻:いにしえの鬼 鬼の血統]天智天皇の母、斉明天皇は呪術師か▽オカルト寄りだけど面白かった。2020年刊2024/07/26

ハイランド

67
これは、鬼のファンブックじゃないか、そう思うほど著者の鬼愛に溢れた一冊。文中にある柳田國男の「妖怪とは零落した神である」の言葉にある通り、鬼は大和朝廷に従わなかった地方の豪族が貶められた姿であるというのは間違いなかろう。かつてヨーロッパでキリスト教以前の土着の神々が悪魔とされたように。坂上田村麻呂が鬼(地方の有力者達)と宥和政策をとっていたというのは新鮮。悪路王(アテルイ)と友誼を結び京へ連れて行ったが哀れ悪路王は処刑されてしまう。いろいろ勉強になった本だが、著者の鬼神愛と源頼光嫌いは少々辟易という感じ。2022/08/14

キンモクセイ

62
加門さんの鬼への愛が詰まっている。世間の鬼のイメージはパンチパーマで赤い顔に角があって牙があり虎柄パンツを履いているのが鬼だと思っている。加門さんは「桃太郎」が大嫌いだ。桃太郎がきび団子で買収した動物たちと鬼ヶ島に行き成敗して金品を奪って帰る。鬼が人を襲ったと確証がないのに小さく見積もっても強盗障害になるとご立腹です。〝酒天童子〟サマはイケメンで隠し撮りして追っかけしたいらしい。鈴鹿御前〟はワンピースのボア・ハンコックのようで、その美貌と力で誰もがひれ伏す存在。鬼は美しいから惹かれ綺麗すぎるから怖いのか。2021/02/07

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