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内容説明
石はすばらしいものです。美しく、神秘的で、魅力と秘密にあふれています。そんな石たちの語る6つの物語に、ゆっくりと耳をかたむけていってくださいませ。魔石館に横たわる6つの石。 ★ラピスラズリ――心からえがきたいと思える絵を完成させた、画家の弟子ホセは……。 ★琥珀――妖精にとりつかれたいとこを助けるために、イーファは……。 ★トパーズ――老人の忠告を聞かずに、たくさんの宝石を手に入れたイシャンは……。 ★翡翠――富のために生贄をささげていた一族。秘密をしった青飛は……。 ★黒真珠――惚れた女性にふさわしい宝石を見つけたアンリだが……。 ★ダイヤモンド――人間の強い欲望によって、つねに争いのもととなってしまう宝石……。ある時は、どきりとさせられ、ある時は、しんみりと感じさせてくれるなど、石は奥深いものです。様々な国や時代を舞台にした、エキゾチックで不思議なお話が6話。充実の短篇集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
85
児童書。宝石に纏わるお話、短編6つ。宝石言葉つき。[ラピスラズリ︰魂を描いた肖像画]イラストがいいよね。[琥珀︰海から流れ着いたもの]妖精の取替えっ子[トパーズ︰幸運の守り手]宝石との相性。誠実な心には応えてくれるものがある[翡翠︰呪われた家の秘密]昼の男の子と、夜の女の子…なんか似た話を読んだことあるな?[黒真珠︰黒いひとみの謎めいた美女]アンリはまた騙されそうなかんじ[ダイアモンド︰王の災いと呼ばれた石]呪いは石ではなく醜い心が呼び寄せるもの▽神秘的で面白かった。宝石好きにオススメする。2020/09/29
tan
39
高野山へ納骨へ行った時にご縁と思って、当時小学生だった息子たち二人に大人用のメノウとトラメ石の数珠を買いました。高額ではなかったけど親から男の子に贈ってやれる数少ない守り石だと思いました。多分、数珠をいくつも買うことはないと思うので一生ものだと思います。私自身、それなりの場に出る時に身につけるものは、母から譲り受けたもので事足りています。「宝石はふさわしい人間が持てばいい」のです。私にとって石とは自分で買い求めるものではなくて巡ってくるもののような気がします。今回もこの本を読んでまさにそう思いました。2020/11/29
こゆ
30
小3の子と共読本。児童書だけど甘くない廣嶋玲子さんのシリーズ。石や宝石にまつわる物語の魔石館2巻は、ラピスラズリ・琥珀・トパーズ・翡翠・黒真珠・ダイヤモンド。物語が始まる時にネットで石を見るのが楽しい。石の力で富を手に入れた者、惨劇を巻き起こす者、最初は石によって幸福になれたのに闇堕ちしそうになる者…。実際にありそうな6つのお話。なぜ貴族の息子が屋敷に閉じ込められていたのか、後半になって明かされる「翡翠」がミステリー要素もあって一番面白かった。舞台設定が昔の外国なので、全編に漂う異国情緒も良い。2023/03/02
horihori【レビューがたまって追っつかない】
23
神秘的な石たちをめぐる6つの物語。「ラピスラズリ」魂をえがいた肖像画「琥珀」海から流れついたもの「トパーズ」幸運の守り手「翡翠」呪われた家の秘密「黒真珠」黒いひとみの謎めいた美女「ダイヤモンド」王の災いと呼ばれた石。2020/09/27
おはなし会 芽ぶっく
21
小学生に教えてもらった廣島玲子さんの本(ふしぎ駄菓子屋 銭天堂)に、子どもたち以上にハマっています(笑)宝石に纏わる6編の短編集。宝石といえるものをさほど持っていないが、どんな宝石だろう?とつい調べてしまいました。前作よりもストーリー性がありドキドキしました。『ラピスラズリ(和名 瑠璃) 魂をえがいた肖像画』『琥珀 海から流れついたもの』『トパーズ(和名 黄玉) 幸運の守り手』『翡翠(ジェード) 呪われた家の秘密』『黒真珠 黒井ひとみの謎めいた美女』『ダイヤモンド(和名 金剛石) 王の災いと呼ばれた石』2020/10/09