内容説明
二〇三〇年代、宇宙と地球の夜空は濃青から紫へと変貌を遂げた。
その事象は「全天紫外可視光輻射現象」と呼ばれ、人々は不安と狂騒にかられていく。
研究の結果、脅威が明確になり、各国協力の下、地球軌道上にある基地「エデン」で人工知能を開発し、対応させることに決定した。
そこに突然やってきた戦闘機。防衛網をくぐり抜け、基地に乗り込んできた美少女の正体は…。
第11回日本SF新人賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
20
テーマは面白い。ストーリーがこうだと、少し残念。まあ、単純に面白いからいいんだけどね。2016/05/08
宇宙猫
18
★ テーマや科学的設定などでハードSFを狙ったと思えるけど、中身はリアリティにかけるラノベ。少女ラブな読者たちの年齢が上がったので、ちょっと大人っぽくしてみましたってところかな。2016/07/05
白義
11
技術的特異点に到達した未来で、人類はそれにどう向き合うべきか、というのを、平行宇宙や超人工知能とハードSFガジェットを詰め込みつつも美少女可愛いは正義でまとめる「ひたすらわかっている」というのがふさわしいシンギュラリティSFの傑作。ストーリーのアウトラインに日本神話を援用することで、人類自体の在り方が根本的に変わるかもしれない未来での人類の変わらぬ希望、そして尊厳を肯定するのは、安直かもしれないが壮大に健全で好み。天夢が人間とのふれ合いからあるべき人との付き合い方を学ぶのが泣ける2014/04/03
まごたく
3
読み友さんが読んでいたのを思い出し、積ん読から引っ張り出してきてヒーコラ言いながら読みました。SF好きなんだけど字で読むと難解で目線を失ってしまう…寝かせて何年後かに再読したいです。ハーレムなのか女の子パラダイスなのか分からないですが。リヴカかっこいいよリヴカ。2018/06/06
onaka
3
宇宙の背景輻射が赤方偏移し夜空が紫色になった原因と人類救済策を探るべく、開発された人工知能同士の競争に、技術開発反対派が干渉することで起きる戦闘を描く。人間のように変化する情動と美少女の筐体を持つ人工精神、天夢(アム)が、傷だらけになりながら、暴走した巨大な人工知能、メサイアを屈服させて万事めでたし、という誰もが納得するストーリーに拍手。デビュー作にしてこの構想力は、ただものではないですな。2013/05/28
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