二見ホラー×ミステリ文庫<br> 怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録

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二見ホラー×ミステリ文庫
怪を語れば怪来たる 怪談師夜見の怪談蒐集録

  • 著者名:緑川聖司
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 二見書房(2022/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576211473

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内容説明

――おれは怪談師
幽霊を祓う力なんてあるわけないだろ

霊の姿を見、声を聞くことのできる怪談師・夜見の要求は怪談を集めることだった――

家賃の安さに惹かれ、とあるアパートに引っ越した西野明里。その日の晩から壁を叩く音が鳴り響く。不動産屋からは事故物件でもなく、隣室は空き部屋だと知らされていたのだが。1週間その音に悩まされ、高校の同級生の美佳に愚痴を吐いたところ、本当に霊感を持つというイケメン怪談師・夜見を紹介される。夜見に相談するために、実際に会って自身に起こったことを話すが――

アオジマイコ・装画

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sin

66
先に読んだ祓えない霊媒師の物語に“二見ホラー×ミステリ文庫”と云うこのレーベルにこれこそ相応しいと感想を抱いたが、それより先にちゃんと祓わない怪談師の物語が在りました。いや、怪談師にお祓いを頼むのが筋違いと云う訳ですが、怪談の集まる処に本当の怪が寄ってくると云うことで…そしてその相談者が主人公で、次々と遭遇する怪異を怪談師が解いていくと云う構成で、合間に語られる怪談話も箸休めになってなかなか面白い物語でした。2022/07/16

ゆのん

65
夜中、ある時刻になると壁を叩く音に見舞われる。引越し早々にご近所トラブルかと思いきや隣室は空室だった…という怪異現象から物語が始まる。主人公が助けを求めたのは怪談話を集める怪談師。どこかで聞いた事のある怪談話と共に謎解きも楽しめる一冊。連作短編形式で思いも寄らない結末に満足のホラー小説だった。怪異は怖いものの、人の前に現れる理由がある訳で、突然に命を奪われた霊達の無念さが切ない。霊よりも怖い人間がいる事を再認識する。イケメンだが性格に難ありの怪談師の過去や怪談師になった経緯なども知りたい。2021/10/22

flower0824_

16
引っ越してきたばかりのアパートで、毎晩壁を叩く音に悩まされる明里。不動産屋に相談すると事故物件ではないし、隣は空き部屋とのこと。友人がネットで調べてくれたイケメン怪談師・夜見に相談に行くのだが…。ホラー×ミステリ文庫だけど、怖すぎる話じゃなくて読みやすかった。壁の音を解決した夜見への報酬は怖い話を集めること。怪に触れ次第に霊感が強くなっていく明里。続編もありそう。2021/11/07

キナコ

16
家賃の安さに惹かれて引っ越したアパートで怪異にあう西野明里。ある情報源から怪談師・夜見に出会う。怪異事態は聞いたことあるものが多かったが、怪談を集める明里の視点をもとに、夜見が安楽探偵のようにストーリーの矛盾を突いたりするのはテンポが良かった。また祓うことはできないが、幽霊の話を聞きつつ怪談となった元の話を解き明かしていくのは面白いと思う。最後に新たなキャラも出てきたし、シリーズ化して欲しいなぁ。2021/10/13

だいふく

15
怖いだけじゃなく謎解きもあるホラー&ミステリー。怪談話もただ羅列して読んでいたら面白くないけれど、それに絡む人間模様に合わせてテンポ良く語られるので面白かった。つい電車で乗り過ごしてしまった。最後のやり取りで、イケメン怪談師 夜見にさらに興味津々。続編が出たらまた読みたい。 作者さんの名前を見たことあると思っていたら、『晴れた日は図書館へいこう』の方だったんですね。そこにもビックリした。2022/01/09

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