内容説明
新ジャンルのハ-ドビジネスSF――アッと驚く広大無辺の土地が、ある日、偶然ぬれ手に粟のロハで、一介の不動産屋の手に入った。だがこれは、常識的にはあり得ぬはずの亜空間なのだ。が、これを現実のものとして、しかも現行法の枠内で合法的に売って大儲けしたい! 苦心惨憺の末に考え出した奇想天外なその方法とは? ストレス解消、スリル満点、機略縦横の、スーパー・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白い駄洒落王
18
一発ネタのSF長編。昭和ですね。気楽に読めた1冊。なかなかよろしい。2014/04/17
ラプトル
1
けっこう古い作品ですが、何度読んでも面白い。「現実社会におけるSF的現象」について書かれたシリーズの1冊です。今回は亜空間を通じて星ひとつ丸々手に入れた不動産屋がいかにして合法的にその土地を自分のものにして分譲するかを描いています。2010/02/13
sararimac
0
再読。ハードビジネスSFシリーズ第一弾、今読んでも古くなっていない。このシリーズも好きだったので、石川さんには大江戸シリーズあわせもう一度小説に戻ってきて欲しい。2015/06/01
らくだ
0
おもしろい。この作者は江戸時代の小説の人と一緒なのか?まったく違う小説で、良い。またこのような小説を書いてほしい。 2010/05/10
菓子451円
0
経営不振に喘ぐ不動産屋の壁にある日、亜空間へ繋がる入り口が発生した。亜空間の広大な土地を利用した金儲けを画策した主人公は宗教団体を立ち上げる、、、と一見荒唐無稽な内容だが、その実、亜空間要素以外は生々しいくらいリアルなストーリー展開で、ある種のシミュレーションとも言える、ビジネス版空想科学読本的な味わいであった。 単純な金儲けであれば途中段階で十分に目的達成しているように思えたが、理想的な街を作るべくゴールまで奔走する様はその道のプロフェッショナルとしての矜持を感じた。2022/03/29