内容説明
めくるめくプレカリアートの世界へようこそ! 活動家・雨宮処凛が、17人の「プレカリアート」な人々を徹底取材。彼らに希望は?? 社会は変わるか? 生きること、働くことの根源を問う、渾身のルポルタージュ! ――俺たちの魂の叫びを聞いてくれ! これは、明日の見えない「プレカリアート」たちの自由と生存のための闘争史だ。月収10万円のフリーター、ロスジェネ世代のニート、「派遣切り」におびえる非正規雇用者、「債務奴隷」さながらの新聞奨学生、高学歴ワーキングプア、「ネットカフェ難民」の日雇い派遣……「雇用崩壊社会」の現実に迫る懇親のルポルタージュ!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
も
23
自己責任だの生活保護費引き下げだの声高に叫んでいるひとに読んでほしい。というか、みんなに読んでほしい。ちょっとしたきっかけさえあれば、貧困状態に陥るのは簡単だけれど、そこから這い上がるのは非常に困難です。しかもいつそれが自分の身に降りかかるかわからない綱渡りの世の中ではそんな論調になってしまうのもわかる気がしますが、そんな時だからこそ理解が必要だと思いました。2015/02/03
ちくまる
3
私は正直生活保護を受けてる人に対して不満がある。多分テレビの影響。ずる賢い人だけ得をして、本当に必要な人には行き渡ってない気がするから。でも私は実態を知らない。こういう本を読んでも、全ての人が果たして努力した上で転落してしまったのかもよくわからない・・・ただ私も今の時代の何をしても「自己責任」という決め付けには違和感があって、どんどん生きにくい世界になってるな〜という印象。2015/02/11
TURU
1
フリーターやニートに甘えるな、親のスネを齧りやがってなどの感情しか持っていなかったが、この本を読んでみて死ぬ気で働いているのに生活が豊かにならない人や、落ちるところまで落ちてしまったら這い上がる事がいかに困難な事なのかよく分った。2014/08/01
nyara100nen
0
年収300万円を得て家庭を持つこと。「これは何か分不相応なトンデモナイ夢だろうか?3人にひとりがそんなことすら達成できない社会って一体何だろう。」2015/02/23
Erina Oka
0
他人事ではない感がハンパない。2014/06/15