内容説明
信長の妹、浅井三姉妹の母、柴田勝家の妻。戦国一の女性(にょしょう)の気高き生涯――織田信長の妹として生まれ、仇敵へと転じる浅井長政に嫁ぎ、茶々(ちゃちゃ)、初(はつ)、小江(おごう)の三人の娘を守り育て、最後は信長の重臣・柴田勝家の妻となった。明日を約束されない時代で、波乱の生涯を生き抜いた、市(いち)。最後まで「想い」を貫こうとした相手は、誰だったのか? 新たな着想で、戦国随一の女性の真実に迫る歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rei
4
まず、堅そうな表紙に反してファンタジーな設定に驚く。浅井の落城に際し、3人の娘とおちのびた市が信長死後、柴田勝家に嫁き、その落城の時には勝家とともに命を散らすことを選ぶのは史実だが。個人的に願わくば北の庄での日々が市にとって幸せであったならば・・・と思ってはいたので・・・これはこれでと楽しんだ。一歩間違うと作品としてゆるゆるになりそうなくらいぶっ飛んだ設定ではあるが城の備えとか軍略などの細部がしっかり戦国の風景を切り取っているので、成り立っている気がする。キャラ付けも良いので読みやすかった。2012/10/30
Kanam
1
表紙のわりにケータイ小説的でまあ読みやすい。2023/11/13
紫野
0
斬新な発想で面白かった。2011/08/06
桐葉
0
市と勝家の恋愛、と聞いて前から読んでみたかったお話。やっとの文庫化!2011/08/22