内容説明
人には“光”があれば、必ず“影”がある。
その“影”の部分を鋭くえぐりだした漱石の名作『こころ』。
「もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう」
遺書にそう書き残したK。
彼はなぜ自殺を選択したのか。
元高校の国語教諭である著者が、実際の授業風景を再現。
読者は生徒のひとりになって、
Kの自殺の真相を解き明かす授業を体感することができる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルル
16
本の読み方、を、教えてくれる本です(*^^*) Kの自殺の真相を授業で読み解いていきます。2019/02/19
雨巫女。@新潮部
10
《私-図書館》あらためて、「こころ」を再読したくなりました。Kを追い詰めた先生は、Kが死んだことで苦しんで、自殺してしまう。読みながら、久しぶりに国語の授業をうけてるみたいでした。2019/04/12
鯉二郎
1
Ｋはなぜ自殺したのか？ その真相を読み解く本は多数あるが、この本は一番わかりやすい。評論家の難しい文章が嫌なら人にはこちらをおすすめ。ただ、前書きも後書きもないのは残念。筆者がどのような思いを込めて本書を書いたのか、読者に伝わらない。内容は良いが、編集がちょっと手抜きの感あり。2018/07/01
はるお
0
再読2021/06/04
ひろ
0
「こころ」の授業をするために何か参考になるかなと思って読みました。先生と生徒とのやり取りを通して、なぜKが自殺したのかというテーマに迫っていきます。特別変わった発見があったわけではありませんが、「進む／退く」など解釈が分かれそうな所で自分が授業で提示した解釈と同じ内容が示されていたので少し安心しました。分かりやすい内容でした。2019/11/04
