もようのゆらい

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もようのゆらい

  • ISBN:9784768312209

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内容説明

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もようには、さまざまなゆらいがある

水玉、しましま、格子……私たちの生活のいたるところで見かける“もよう”にはそれぞれなまえがついていて、その背景には実にさまざまな物語やメッセージが隠されています。この本では野瀬奈津子さんの体験から生まれた新たな気づきに富んだ文章と、はっと目に飛びこんでくるビビッドでモダンな千海博美さんの絵で、そんな「もようのゆらい」をご紹介します。

 多くのもようは「めでたさ」を表現したもの、「季節」を象徴するもの、「願い」をこめたものに分けられます。一見、いかにも日本らしいと思えるもようでも、実は世界共通だったり、はるか遠い国や時代に起源をもっていたり、なかには日本独自の解釈で意味づけられたものも。それらは茶道具をはじめとした美術品、あるいは日常の道具に繰り返し描かれ、いわば一種の暗号のように機能し、言葉では伝えきれない、あるいは伝わらない思いをそこに託してきました。なかには、何気なくつかっていたもように知らなかった意味や物語が潜んでいるかもしれません。もし、送り手、受け手の双方が、もようにこめられたメッセージを言葉を介さずに読み解けたらば、なんとも粋なやりとりになるに違いありません。ゆらいを知ることは、その背後にあるメッセージを読み解くことでもあるのです。

 私たちの周りにあるたくさんのもようには、呼び名があって、ゆらいがある。その季節や背景、意味を知ることで、自分らしい解釈で、今まで以上にもようを楽しめるはずです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

30
大学図書館この本、結構お高いがその価値はある。英語訳もついてるし、真面目に読めば英語の勉強にもなる。屈輪(ぐり)って可愛い名前の柄。くりくりした模様からぐりだって! 鎌倉時代に中国の宋から輸入された漆工品に彫られていたとか。瓔珞(ようらく)は、インドから中国をへてだって。もう妄想の世界に入り込める。2019/12/04

きょう

9
着物の文様の本に混ぜて読んだ一冊。表紙はいかにもですが、中の「もよう」は味わいのある絵で、陶器漆器中心の解説。特に縦縞「麦藁手」横縞「糸目」は何気なく聞き流していたのが、ハタ!と。眺めると、絵柄の模様も良いなあ~唐子は絵もフチのもかわいいしね、と。2020/05/28

しゃお

4
茶道具には詳しくないので…そのあたりはあれですが。めくるたびページいっぱいの日本らしい「もよう」がとても素敵でした。2020/01/04

つじつじ

2
かわいいのと、ロマンがある本2019/10/29

葡萄びーだまがけん

1
ゆるりとズッシリ。空気感がすきです。2019/09/11

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