内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
中国革命を成功に導く鍵となった行軍の全貌を写真と証言で再現――長征は、中国史上もっとも重要な事件である。8万の紅軍は、国民党・蒋介石の襲撃を避けて、1万2500キロの撤退を開始した。毛沢東はこの行軍の成功により、その後の30年間、最高指導者として中国を担っていく道を切り拓いた。天安門事件前後の中国大陸を世界で初めて取材して、この大長征を再現した大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naftan
0
神棚に祀られるレーニン,エンゲルス,毛沢東,マルクス,スターリン 民族衣装を着たばあちゃんが掲げる紅軍の軍旗 写真に写ってる人が皆かっこよく見える2009/09/15
bittersweet symphony
0
個人的には野町氏の作品は岩波新書の「メッカ 聖地の素顔」についで2冊目。中国共産党の長征ルートをたどる作品です。当時の映像資料もまじえているのですが、行く先々でまだ生存していた元紅軍兵士たちへの取材を重ねることで、歴史の痕跡を刻みつけられた個人の情念が前面にうちだされたような印象があります。良くも悪くも表現の形態こそ違え4000年来中国の人々は同じことをやっているのだなというのも改めて感じましたね。2006/04/15