クリスティー文庫<br> ポケットにライ麦を〔新訳版〕

個数:1
紙書籍版価格
¥1,122
  • 電子書籍
  • Reader

クリスティー文庫
ポケットにライ麦を〔新訳版〕

  • ISBN:9784151310409

ファイル: /

内容説明

会社社長の毒殺事件が発生。なぜか遺体のポケットにはライ麦が。それは恐るべき連続見立て殺人の端緒だった……名家で起きた三つの殺人事件。かつて仕込んだメイドを殺されたミス・マープルが正義の鉄槌を下す!/解説:霜月蒼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

buchipanda3

130
「だけど邪悪な心だけは許せない」。本作には"邪悪さ"へ強い嫌悪を示す二人の老婦人が登場する。彼女たちはひとクセあるが魅力的なキャラだった。ひとりはミス・マープル。鋭い人間観察の目線から心理と謎を読み解く。もう一人の女性も客観的に物事を見ることに長けている。そんな彼女たちが感情を露わにする。それは邪悪な心に対して。人の心の正体を見抜くのは難しい。しかも一度、先入観に囚われると中々抜け出せない。たとえ事実が真実を指し示していても。それでも彼女は惑わされることなく真相に辿り着いた。ミステリの醍醐味を示すように。2023/04/22

オーウェン

70
クリスティによるミス・マープルの長編の1つ。 テーマは見立て殺人であり、死んだ男のポケットにはライ麦が。 そしてメイドには洗濯ばさみが鼻でつままれているという具合。 このメイドとマープルが関係ありで、自ら事件解決のため事件を推理していく。 マザー・グースが見立ての元になっており、なぜそれを犯人が実行したのかの動機。 そしてすべてが解決した後のマープルの慟哭。 より人間味が増したシリーズとしての1作のように思う。2021/02/07

tokko

62
やっぱりクリスティーはおもしろい!あっという間に読んでしまったけれど、みごとダマされて終わりました。でも決してアンフェアなプロットではありません。読者にもきちんと情報が開示されているので、ニール警部、ミス・マープルと一緒に推理しましょう。ネタはバラしたくはありませんので、もし読んでいなければ読みましょうという程度に留めておきます。2022/10/05

いなとも

60
ポアロシリーズは「カーテン」をうっかりフライングで読んでしまったので次はミスマープルシリーズの長編を読みたいと思い評価の高いこちらを購入。 ニール警部になりきって犯人当てに挑戦したけどやっぱり外れた(笑) グラディス可哀想・・・2021/10/17

優希

57
ミス・マープルもの。ポケットにライ麦が入っていたことから始まる連続殺人。見立て殺人の発端とも言えますね。ミス・マープルは美味しいところを持っていったような気がありますが、面白いので良いのです。2023/10/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16152604
  • ご注意事項

最近チェックした商品