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内容説明
「結局自分に入用なものは、品物でも知識でも、自分で骨折って掘出すよりほかに途はない」(「錯覚数題」)。科学と文学をあざやかに融合させた寺田寅彦。随筆の名手が、晩年の昭和8年から10年までに発表した科学の新知識を提供する作品を収録する。表題作をはじめ、「錯覚数題」「夢判断」「三斜晶系」「震災日記より」「猫の穴掘り」「鷹を貰い損なった話」「鳶と油揚」等23篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒猫
3
【図書館本】 初・寺田寅彦。夏目漱石門下の1人である物理学者が晩年に発表した作品の随筆集。 専門的な物理な話ばかりではない。 日常生活からの着眼点が面白くて、表題からとてもかけ離れた話題にさらりと変えるのに違和感を抱かせない文章力が凄い。 他の作品も読んでみたいと思った1冊。2022/01/19
mft
3
名前だけ知っていて読んだことがなかったので題名が面白そうな一冊を手に取ってみたら、最晩年の随筆集だった。確かに読ませる文章なのだが、内容はとりとめない、という印象(『自由画稿』のはしがきが内容のまとめのよう)。「哲学者列伝」はそのうち読みたい2021/11/04
surucucu
2
関東大震災の1週間前から始まる「震災日記より」はこれだけでも読む価値があるのではないだろうか。 角川源義、鎌田浩毅2名の解説が合わせて23頁ありこれもなかなか面白い。その解説にあるように寺田寅彦の科学教育への思いが滲み出た作品が多く、今読んでも「おっしゃる通り」と呟いてしまう。2020/11/30
オサム
0
知性というのは、こういうことだな。なるほど漱石が可愛がるはずだ。2021/09/12
Ban Harry
0
信仰の対立を哲学の共存と表現するところがすき2021/02/11
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