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内容説明
哲学と宗教は、人間が生きていく上で不可欠な基本原理である。しかし、日本人エリートには、それらの知識と教養が欠如している。この点を改善することが、日本の社会と国家を強化するために有益なのではないだろうか――。本書は、このような問題意識を抱く著者が、筑波大学で「超優秀」な学生たちを対象に行った「哲学的訓練」と題する連続講義を、紙上で再現したものである。具体的には、◎三四郎はなぜ名古屋で下車したのか? ◎嘘をついても信頼が失われないケース ◎教皇は「会長兼社長」のようなもの ◎ムスリムは遅刻した時に何と言うか など、思わず興味をそそられるトピックが満載。哲学や宗教の知識をまったく持たない人でも内容を十分に理解できるように、細心の配慮をしてまとめられているため、誰が読んでも、「超優秀」な学生たちが覚えた知的興奮が味わうことができる。世界レベルの教養を身につけたい人必読の1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
23
神学と他の学問と違う点は、類比にあるということ。全く違う現象の共通項を探して、それを論ずれば立派な研究として評価される。なるほど。自分も世の中を生態系に置き換えて考えることがあるが、それと同じようだ。2021/04/17
大島ちかり
19
とても宗教にお詳しいので、キリスト教、イスラム教による世界事情がよく分かりました。2020年にかかれているのですが、書かれたのが2025年であったならば、イスラエルのネタニヤフ首相の行動の意味が分かったことでしょう。2025/05/22
こちょうのユメ
8
自分のような初心者レベルには、理解しやすい内容。テーマも広範囲だ。仏教・キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の根源的な話。近代ヨーロッパのロマン主義。ユダヤ・キリスト教とギリシャ古典哲学、ローマ法の伝統という精神的3本柱の存在。アメリカの精神的特徴の啓蒙思想が、物質優先とカネ至上主義をつくりあげたようだ。驚くべきは日本の憲法9条。これは明治以降抑圧された「徳川時代の平和」への回帰だ、というフロイト的解釈。お見事。ともあれ、佐藤のいう「人間の内面をとらえるために必要なのが哲学と宗教の知識」は大事だと思う。2023/08/20
Mark X Japan
6
哲学も宗教も,思の他深い世界で,学派なども単純に説明できるものではないです。それは,哲学も宗教も実際に生きている人間が考えたり,行動したりしたことが大きく影響しているからです。最適な考えや行動をするためには,哲学・宗教も深く理解することの大切さを学べた一冊です。☆:4.02020/10/24
うだうだ
4
哲学、宗教の用語を使った、佐藤氏の時事問題、国際情勢分析。いろいろ考えさせられるところが多い。2024/03/27
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