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内容説明
日本レース界最大のタブーに挑む!マシン4台が爆発炎上、レーシングドライバー2名が事故死した未曽有の大事故。その真相を、生き残ったレーサーたちが赤裸々に証言。長年、封印されてきた真実が明らかになる!
1974年、富士スピードウェイで4台のマシンが爆発炎上、レーサー2名が焼死、観客6名が重軽傷を負うレース史上最大の事故があった。悲劇の舞台は、「富士グランチャンピオン・シリーズ」第2戦。スタート直後に先頭付近の2台のマシンが接触、1台がコースアウトして後続集団に激突して起きた多重クラッシュだった。
しかし事件はその後、意外な展開を見せる。静岡県警が事故原因をつくったレーサー1人を業務上過失致死の疑いで書類送検したのだ。接触事故は、果たして故意だったのか、過失だったのか? 長年、日本レース界最大のタブーとされてきた大事故の真相を、ノンフィクション作家の中部博が関係者への丹念な取材で解き明かしてく。
「魔の30度バンク」への先陣争い、喧嘩まがいのドライビング、ワークスチーム間の仁義なき争い、そしてレーシングドライバーという人生……。モータースポーツの光と影を描き切った、渾身のドキュメント巨編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Stevie G
2
鈴鹿の近くで生まれ育ちイギリスにも長く住んだのでレースが好きで、世界各地のF1もルマン24時間も何度も見に行きました。ラーツェンベルガーとアイルトン・セナが亡くなった1994年のレースはTVで見ていた方も多いはず。スリリングなレースは見たいけれど、若くて勇敢なレーサー達が傷ついたり命を失うようなことは本当に起こってほしくない。この本は、モータースポーツを愛するすべての人たちのそんな気持ちを、2人の素晴らしいレーサーの命を奪った1974年のレースの事を検証することで見事に訴えているように思えました。2012/07/14
nar_yoshi
1
中部さんの作品は、過去に『1000馬力のエクスタシー/HONDA-F1世界制覇への道』を読んだ記憶がある。このルポも力作。 "ひとりのレースファンが観客席から撮影した写真は、このレース事故の原因が、観客不在のレースにあったということを考えさせた。観客という見る側の視線を、見られる側のチームやレーシングドライバーが忘れていたのではないか。 プロフェッショナルのレースを成立させる最大の要素であるレースファンと観客の視線をないがしろにして、自分たちの都合だけでレースをやったところが破れ目になったと思えた。"2023/06/18
本能寺轟
1
雑誌連載中から興味深く読んでいた作品。自分が、レース関係に強く惹かれる以前の出来事だが、国内レース史を語る上で避けて通れない重大事故の真相を探るドキュメント。 存命する関わったレーサーほぼ全員にインタビューしており、その内容も豊富。レースの安全性に対する考え方が全く異なる時代の話なので、その点は、十分考慮の上で、読まねばならない。 様々な手掛かりを集めつつ、最後に著者がたどり着いた結論は、正直はっきりしてるとは言えない。が、その微妙な切れ味の悪さも、一度当事者処分の結論が出された事故ゆえにやむ得ない所か。
narihira
1
ル・マン完走直後の井原慶子さんの講演を聞きました。 「安全は全てに優先する」んですね、今は!2013/05/15
カワセミ440
1
もう38年が経ったんだ。新聞の一面記事は忘れられません。先日富士SWの30度バンクに行ってみました。良くこんな所をフルスロットルで走り抜けられたもんだ!ここで何人亡くなったんだろう。何度もあのレースの検証をした雑誌の記事は読んだけど、ここまで踏み込んだリポートは無かったと思う。当時は黒沢元治だけが悪かった・・そう言う論調だったけど。そういう不幸な事故が何度もあってやっとドライバーの安全が考慮されていく事になる。雑誌の連載で細切れに読んだ時と違って、纏めて読むと中部さんの書きたかった事が少しは解る気がする。2012/10/29
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