内容説明
ひとりの夜、女は男からの電話を、ただひたすら待つ。真夜中の電話=ミッドナイト・コール。そこでは男からの誘い、嫉妬、裏切り、女の見栄と欲望……、ひそやかな声が交され、男と女の愛と憎しみの叫びがからみ合う――。という表題作のほか、男と女の愛の行くえと葛藤を描く、珠玉の11編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
3
数年ぶりで読んだ森さんの小説。いま読んでもぜんぜん古さを感じさせないのはさすが。あぁ、生きていて欲しかった。2011/11/08
greenish 🌿
1
ひとりの夜、女は男からの電話をただひたすら待つ。真夜中の電話―ミッドナイト・コール。密やかな声が交され、男と女の愛と憎しみの叫びが絡み合う。表題作ほか11の短編集 ---昔大人の世界への好奇心に駆られドキドキしながら読んだ森瑤子作品。洒落た店やアイテムに相反し、弱いけど強い大人の女性の世界が広がっています。
Waka Nagaoka
1
大好きだった「森瑤子さん」の作品…読み返してみると、大人の世界が広がっています^ ^2013/08/20
若作りのオバちゃん
0
厄介でインな話だなぁ、夢が奪われるようだわ。パートナーとの心のすれ違いで感情や欲望をコントロール出来ず屈折しそうになった時に読むと戒めになって良い、かも?2014/05/29
山内正
0
金曜の夜一人コーヒーと煙草を前に 本を読んでいるなんて誰からも声がかからずに 彼からの電話を待っている 一度寝ただけでのめり込んだ 彼に妻がいる、三十超えた女が 周り見渡しても既婚者 吐き出す煙の向こう夫婦の姿を思う 愛撫とか性器を言葉で飾ってもと読みながら思う 半年に五回のセックス 生殺しのようだと歯ぎしりする 一度彼の妻の顔を見ている 声がちがっていた 五回でも構わない 電話の音が 夜中の二時半だ どうして家の電話番号知った? 自宅から?奥さんは? 嘘だと言う事にしたら? 終わりにしたい?こんな男と 2023/12/26