コロナ・ショックは世界をどう変えるか 政治・経済・社会を襲う危機

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コロナ・ショックは世界をどう変えるか 政治・経済・社会を襲う危機

  • ISBN:9784120053191

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内容説明

世界を空前の混乱に陥れたCOVID-19。現代ヨーロッパを代表する知識人が、グローバリゼーション、国家間関係、統治のあり方などに関して突きつけられた深刻な問いを浮かび上がらせ、パンデミックによる危機がもたらした7つのパラドックスを指摘する。宇野重規、細谷雄一、三浦瑠麗による特別論考付き。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

23
著者はブルガリア出身の政治学者でニューヨーク・タイムズにも寄稿しているイワン・クラステフ。ヨーロッパに焦点を絞り、COVID-19後のEUについて分析している。パンデミックはEUを分裂させ、脱グローバリゼーションを加速させ、自由民主主義をゆっくりと終わらせるというが、クラステフは両義的な見方をしている。世界中の人々にとってアフターコロナは未知の世界、という一点のみ共通している。勉強不足で政治の話についていけなかったのが悔やまれる。2020/12/24

色々甚平

7
他国じゃどんな見方をしているのだろうと思って読んでみた。EUが各国国境封鎖したり輸出禁止にしたりしてEUである利点を失ってピンチというのはわかった。騒動中は目先のことで頭がいっぱいだが落ち着いた時に、各々の判断が他国にどう見られるかが今後の転換点になる。2020/09/01

Toska

4
著者は2020年3月の段階でコロナのインパクトに思いを巡らせ、同年7月に一応の答え合わせとして本書を出版している。仕事が早い。もとより明快な答えが出るようなテーマではないが、様々な思考の材料を与えてくれる。コロナ対策で民主主義と権威主義の間に本質的な差はなく、寧ろ国民から政府への信頼感が重要とのこと。成程。中国の強みはこの点にありそうだ。「うちにいようナショナリズム」という概念も興味深い。2022/10/04

クジラ

4
コロナ後の世の中の在り方について関心があって,この本を読んでみた。世界各国のコロナ対策の優劣について,それぞれの国民が他国と比較して,自国の政策を評価する世の中に移行したという。巻末に特別寄稿文が3本寄せられていて,個人的にはこれが解説の役割を果たしているように感じられて,結果として内容への理解が深まった。2021/04/05

つっきー

3
細谷さんと三浦さんの論考がついてると知って予約して買った本。ヨーロッパの知識人から見たコロナ禍についてこの時期に本で読めるのはありがたい。分断が進む側面とどうやらそうでもなさそうな側面、両方がありそうだということ。2020/08/14

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