朝日新書<br> コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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朝日新書
コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

  • ISBN:9784022950949

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内容説明

日本の未来はどうなるか――? 養老孟司 ユヴァル・ノア・ハラリ ジャレド・ダイアモンド 福岡伸一 ブレイディみかこ 角幡唯介 東畑開人etc. 22人の論客が示すアフターコロナの針路!朝日新聞大反響連載を書籍化新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり多くの命と日常を奪った。すべての人に平等に降りかかるこの感染症によって、社会は様変わりしてしまった。第2波の懸念も高まり、感染への恐怖が消えない中、私たちは大きく変容する世界をどう捉え、どのように考えればよいのか。現代の知性たちのパースペクティブを通し「コロナ後」を思考する糧を届ける。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

198
各分野で活躍する著名な方が感染症を語る。2020年春、未知のウイルスへの恐怖と世界が混乱の闇に落ちた頃を思い出す。撲滅することが将来の人類にとっていいことなのか今は分からない。いずれこのウイルスが我々を救ってくれるのかもしれない。ウイルスは自らが生きのびるため宿主との共生を望む。社会では何事も引き締めという緊張より緩和を進める方が難しい。一度固定した思考を解き再考し、今どうするかを問い直すことが大切である。今回の経験はきっと今後のためになる。人と人との繋がりや温もりは閉ざされたからこそ感じ得たものである。2022/09/06

やっちゃん

45
色んな分野の専門家がコロナの影響を語っているがどれも面白い。コロナ関係なくても変化するきっかけになると捉えている人が多い。逆に利用して自分を、社会を理想に近づけようと活動すべき時なのかもしれない。角幡雄介の浦島太郎が面白かった。2022/05/31

空猫

39
2020年4月頃からのインタビューや寄稿。今となっては懐かしい記述もあり。生物、経済学者よりもやはり歴史、心理、文学者の視点が分かりやすい。コロナ禍で露呈した多くの事、これから世界は新しい生活様式に変化していく事、コロナ(ウィルス)とは共生していくしかない事は共通項だった。歴史学と文学がいつの世も、いわんや政治にも不可欠であること。養老センセイの「人生はいつも不要不急」。坂本龍一氏、忌野清志郎サンが「地震の後には戦争が来る」と。角幡唯介サンの「世界から独り浮いていた」話等が興味深かった。2022/03/25

Nobu A

38
20年8月初版。福岡伸一著書一覧を一瞥中、目に入ってきた本。馴染みの著者が数名含まれていたのもあり、時機的に衝動買い。読後感は微妙。国内外の論客、学者、音楽家等、多様な布陣。でも、22名は多過ぎる。論考ではなくエッセイじみて中途半端。しかも、コロナ禍初期に刊行。状況はあれから随分変わったはず。他方、著者の多様性から切り口や視点に興味深いものが多数あった。多く著者がコロナ禍を受け入れ、様々なことを学んでいる点がとても印象的。現在、終息に向かっているのやら、でも大切なのは苦難から学ぶこと。読みたい本が増えた。2022/09/20

Kaz

38
あまりの濃い内容に2回読んでしまった。誰もが経験ない状況を前にしたとき、反応はさまざまなものとなるのは仕方ない。思考停止や攻撃的になる人を多く目にする機会が増える中でも、良識を失わない人がこれだけいるというのは世の中捨てたものではないな。「弱者に対応する姿勢で、その国がどんな国かがわかる」、「個人の暮らしを救うのは自助努力なとではなく、政治であるべき」などのコメントは、まさしく至言。そのために、税金を納めてるんだからな。正しく使わんかい。2021/01/10

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