内容説明
郵便番号はどう決まる? 国道100号が存在しない理由は? M78星雲ってどこだ? 交響曲マイナス1番とは? 上野駅13・5番線はどこへ向かう? バーコード、ISBN、原子番号、テレビチャンネル、マイナンバー……私たちを取り囲む数々の番号の起源から裏事情までを徹底調査。そこには混沌と秩序をめぐる驚くべき人間ドラマが――その魅力に取り憑かれた著者が案内する、面白くてためになる「番号」の世界!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
238
著者は”番号フェチ”だった。もともと医薬品メーカーの研究職だった人が、なぜ『国道者』という国道に特化した本を書いたり『番号は謎』を紐解いたりしたのか? それは、化学の基礎である周期表の元素番号にあったのだという。「番号」がたまらなく好き! だからすべてに番号がついている国道に萌え、番号の歴史・由来にとことんこだわる。 考えてみれば、現代社会は番号の洪水だ。「野球選手の顔や名前は覚えられなくても背番号は絶対忘れない」という佐藤健太郎のコメントがリアルに面白かった。2022/03/20
へくとぱすかる
81
「番号という切り口を通して、人類の営みに光を当てるものにしたい」と、あとがきにある。読めば納得できるが、ナンバリング、人が番号を振るという行為には、機械的にはいかない難しさ(おもしろさ)がつきまとう。野球の背番号が最もわかりやすい例だろう。本書では電話・郵便・鉄道など、22の例を取り上げて、人間の、番号への思いを雑学的に探求している。実におもしろいのに、著者には続編を書くつもりはないらしい。読書メーターファンにはうってつけのNDCまでが取り上げられているだけに、惜しい。2020/09/11
けんとまん1007
68
番号。確かに、日常の暮らしだけなく、非日常の中にも番号は溢れている。改めて考えるまでもなく、そういうものだと受け入れている。それを、考え直してみると、新たな発見がある・・・と、言いながら、実は知らなかっただけなのだが。それでも、欠番とか、桁数とその構成とか、なかなかに味わい深いものがある。思ったのが、いずれ、その体系も変わりうるということ。これから、少しだけ見る眼が変わるかも。2021/12/18
ma-bo
65
電話番号、郵便番号、ナンバープレートからスポーツの背番号、図書の分類番号等様々な番号の謎や成り立ちについてまとめられた本。普段は意識することはなくても、我々の身の回りは番号に囲まれている。空き番号(いわゆる欠番)や、各国における忌み数についての章が興味深かった。2020/09/28
おいしゃん
39
ありとあらゆる番号は、それぞれどのように付けられているのか?郵便番号や電話番号がどのように付けられているのか、背番号や星座番号に秘められたドラマなど、雑学好きの自分にとってうってつけの本だった。2021/06/04