新潮新書<br> 自衛隊は市街戦を戦えるか(新潮新書)

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

新潮新書
自衛隊は市街戦を戦えるか(新潮新書)

  • 著者名:二見龍【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2020/08発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106108709

ファイル: /

内容説明

陸上自衛隊といえば総合火力演習。榴弾(りゅうだん)砲に迫撃砲、戦車がハデに撃ちまくる――だが、それで日本を守れるのか。サイバー戦に情報戦が加わった「新しい戦争」の時代、主戦場となるのは市街地ではないのか。「時代錯誤の突撃訓練」「独自の文化・銃剣道」「銃の取り扱い方も知らない隊員たち」……陸上自衛隊で作戦・教育訓練にたずさわり、「最強の部隊」を追求した元幹部が初めて明かす組織の内情と未来への提言。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

34
最近の戦争は、大兵力の軍隊同士のぶつかり合いによる消耗戦型決戦から、サイバー戦・情報戦を組み合わせるハイブリット戦争に変化してきている。そのような変化に伴い大平原等での決戦より、市街地戦のリスクが高まっていると言う(戦争映画「ブラックホーク・ダウン」の世界)。ところが現状の陸上自衛隊の訓練は、未だに日露戦の203高地の攻撃をイメージさせる突撃型訓練が主で、市街戦への対応は著しく遅れているという驚きの内容。今後の自衛隊の訓練のあり方も含めての自衛隊OBが提言する。2023/03/23

GOTI

5
☆☆☆まず、驚いた。自衛隊は軍事費世界第8位、軍事力では世界第5位とも言われている。しかし内実は?戦車が派手に打ちまくる富士の裾野での総合化火力演習をニュースなどでみる。サイバー戦に情報戦が加わった「ハイブリッド戦」の時代、政治経済の中枢を攻める市街戦こそ備えるべきにもかかわらず、旧態依然とした日本陸軍のごとき「突撃に進め」の号令一下”白兵戦”演習をやっている。戦略、戦術、装備、訓練いずれも世界標準から立ち遅れている。自衛隊の真実を知り、寒気を覚える。 2020/10/25

おい

4
元普通科連隊長の体験、考えがベースであり、私のような外部の者にとって参考となる内容。装備の遅れはさもあろうと思っていたが、特に突撃の部分については正直びっくりした。富士総火演や駐屯地記念行事の模擬戦も今後は違った視点で見ることになりそう。 ★★★★2021/11/30

たかひー

3
★★★★ ここで問題提起、苦言を呈されている状況が少しでも改善されていることを望む。やっぱり組織は大きくなると硬直して変化を嫌うようになってしまうのか。2021/03/02

こきん太郎

3
自衛隊は第二次世界大戦の時のような陣地攻撃と言われる高強度訓練を検閲と称して練度確認して任務達成能力を評価していた。近代戦につれて低強度訓練と言われる市街戦が必要とされていたが冷戦の影響や軍事アレルギーのためか自衛隊は導入が大幅に遅れた。重要なのは中央で判断するより現場の指揮官が重要。筆者が連隊長時代に実施したことが列挙され、理解されない新しい時代の変化をどのようにして理解を得て築きあげたのかがわかった。変化を促すものは煙たがられるが、想いは通じるだろうし、意思を紡いでくれてる人は現在もいることだろう。2021/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16332735
  • ご注意事項